「お彼岸」という言葉の意味
「彼岸(ひがん)」の語源は仏教用語で、悟りの境地でもある「向こう岸、あの世(極楽浄土)」という意味を持ちます。逆に私たちがいる煩悩に満ちた現世を「此岸(しがん)」と呼びます。
此岸と彼岸の間には川が流れているとされており、この川がいわゆる「三途の川(さんずのかわ)」なのです。「昼と夜の長さがほぼ同じ」=「現世(此岸)とあの世(彼岸)との距離が最も近くなる」とされており、あの世とこの世が最も近づく日にお墓参りや法要をすることで、ご先祖さまや亡くなった人を極楽浄土へ送ってあげたいという思いから生まれた風習となっています。
お盆やお正月のお墓参りとはなにが違うの?
「お彼岸」は“現世の人たちがあの世へ思いを届ける期間”なのに対し、「お盆」は“あの世からご先祖様や亡くなった人が帰ってくる期間”とされています。そして「お正月」にお墓参りをおこなうのは、ご先祖さまや故人への“新年のあいさつ”のため。 どれも供養やご先祖様や故人をお参りするのは同じですが、目的は微妙に違うんですね。
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