お彼岸のお供え物の定番といえば、“おはぎ”?“ぼたもち”?
お彼岸のお供え物の定番といえば、炊いたもち米を粗くつぶしたものをあんこで包んだ“おはぎ”を思い浮かべる人が多いと思います。お彼岸におはぎをお供えするのは、あんこの材料である小豆に魔除けや不老長寿の願いが込められているためだそうです。
また、中国では古くから赤い色には邪気をはらう力があるとされていて、日本でも赤い色には特別な力があると考えられてきました。そのため赤い色をした小豆は縁起がよい食べ物とされ、お彼岸にあんこを使ったお餅がお供えされるようになりました。
では、“おはぎ”と見た目もそっくりな“ぼたもち”は、おはぎと何が違うのかという疑問ですが、実はこの2つは同じ食べ物で、呼び方が異なるだけなのだそう。ぼたもちの名前は、春の花である牡丹(ぼたん)から、おはぎの名前は秋の花である萩(はぎ)に由来していて、春のお彼岸には“ぼたもち”、秋のお彼岸にはおはぎをお供えします。お彼岸の季節に咲く花になぞらえたものをお供えして、ご先祖様を供養する、日本の古き良きならわしなんですね。
【おはぎ】秋のお彼岸にお供えするもの。この時期に咲く“萩(はぎ)の花”にちなんでいる。あんこは“粒あん”で、その理由は小豆の収穫時期は秋のため、収穫したばかりの小豆は皮がやわらかく、炊くと皮ごと食べられるため。
【ぼたもち】春のお彼岸にお供えするもの。この時期に咲く“牡丹(ぼたん)の花”にちなんでいる。あんこは“こしあん”で、その理由は春の小豆は収穫から時間が経っているため、乾燥して皮が固く、口当たりが良くないため、皮を取り除いたあんこが使われたそう。
手土産にもぴったり! お花みたいな“創作おはぎ”3選
今SNS等で話題になっているのが、まるでお花のようなビジュアルの創作おはぎ。バラエティ豊かな味わいが特徴で、冷凍で届くので好きなときに解凍して食べられるところも魅力です。
うめとおはぎのhanaemu-はなえむ-
四季の花々を表現した、可愛らしい小ぶりのおはぎの詰め合わせ。奈良の食材と国産のてんさい糖を使い、すべて昔ながらの製法で手作り。保存料・合成着色料不使用です。
アンフラワーの華おはぎ
わっぱに詰められたカラフルなあんのお花の下には、たっぷりのおはぎ。バラやカーネーションに見立てたあんは、いちごや紫芋、杏仁など彩り豊かなフレーバー。
OKiNIのおはぎカラフル
王道の粒あんのほか、桜あんやカボチャあんなど、6つのおはぎをかわいい化粧箱にセット。ブランド米の高山もち米を使い、隠し味に昆布だしを効かせた飽きのこない味わい。
まとめ
ご先祖様を敬い、亡くなった人々のことを考えるお彼岸は、日本ならではの伝統行事です。仏教徒がいる国は多くありますが、ほかの仏教国では行われていないとか。お彼岸の季節に咲く花になぞらえた“おはぎ”や“ぼたもち”をお供えして供養するのは、美しい四季のある日本ならではなんですね。今年のお盆は仕事が立て込みバタバタとしていた筆者も、お彼岸は7日間あり都合をつけやすいので、さっそく“映えおはぎ”を手配して、お墓参りをしたいと思います。
文/Ai Kano
配信: ASOPPA!
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