昼休み休憩が辛い人、多数…？
職場で過ごす時間の中でも昼休み休憩は食事をしたり、リラックスしたりできる貴重なタイミング。その時間の使い方は人によって千差万別です。本来は嬉しいはずの昼休み休憩ですが、ネット上では「お昼休みが苦手……」という声が散見されます。一体どういうことなのか、詳しく見ていきましょう。
苦手な理由は人それぞれなようです。「仕事中も頑張ってコミュニケーションしてるのに、休憩中も気を張らなきゃいけないの？」「仕事中なら実務的な話でいいけど、休憩中の雑談は話せることがなくて辛い」という声が……。コミュニケーションや雑談が苦手な人ほど、昼休み休憩の雑談を辛いと感じているようです。
また、「誰かとお昼ご飯を食べるの苦手だから、ランチのお誘いを断った。こうやって交流関係が狭まっていくんだな…と思ってしまった」と、自身のコミュニケーション能力を悲観するだけでなく、「自身が子どものころいじめられていて、昼休みにいい思い出がない。いまだに昼休憩が苦手」「ランチ外し（※ 特定の人のみ誘って仲間はずれにする）に合ったことがあるので苦手」など、過去のトラウマから昼休憩に苦手意識を持っている人もいるようです。他にも、「雑談ならまだいいけど、毎回悪口を聞かされるのがいや」など、雑談の内容に苦手意識を持つ人もいます。
雑談が苦手だからと言って、「一人になりたい」と堂々と宣言するのは難しいですよね。同じく雑談を苦手とする人たちはどのように過ごしているのでしょうか？
周囲の視線を気にしない派からは、「周りは数人でご飯食べてるけど、私はイヤホンして黙々と食べてる」「ひとりでスマホいじってる」などの声が。過ごしにくいようにも思いますが、一度“そういう人だ”と認識されてしまえば、意外と楽になるとの意見もあります。
また「近くの公園に避難してる」「車通勤だから、お昼は車の中で食べる」「コンビニのイートインが私の居場所」というように、お昼休みのコミュニケーションを避けて会社から外出するパターンもあるようです。いちいち移動しなければならない面倒臭さはありますが、外に出ることでストレス発散もできる良い方法かもしれません。
一方で、お昼休みのコミュニケーションをポジティブに考える意見も。「仕事中にはできない情報交換もあるし、大切な時間だと思う」「コミュニケーションを回避しても辛いだけだし、いい機会と思ってなるべく交流するようにしてる」「ひとりでいるよりも気分転換になる」といった声が寄せられていました。
苦痛なら無理しなくていい！
都内の専業主婦のAさんも「昼休憩」が苦手という一人。子どもが小学1年生になったのを機にパートタイム勤務で働き始めたそうです「私たちパートは12時半から13時半までが昼休憩と決まっていました。入ってすぐに別の部署のパートさんに声をかけられ、休憩室でのランチに誘われました。私自身コミュニケーション能力は高くなく、どちらかというと大勢の集まりは苦手なタイプなのですが、メンバーは全員女性のパートさんだということで、最初は入って間もない会社で心細かったのと、部署内でパートは一人だったので、誘ってもらえてありがたいなと純粋に思っていました。
パートメンバーのLINEグループもあり、リーダー格の女性が丁寧に分からないこと教えてくれたりしてて心強いな…と思っていたある日『たまには外でランチを』と、同じ部署の人に誘われたので、直前でいつものランチの集まりを『今日は行けなくてすみません…』と断りました。その翌日から、『人の気持ちを考えない』『協調性がない』などと言われリーダー格の女性から明らかに不機嫌な態度をされ、他の人からもよそよそしい態度をとられるようになったのです。
そもそも、ランチのときの雑談も会社の人の悪口や愚痴、自分はどれだけ有能かの自慢が多く、周りも明らかにそのボス女性に合わせているんですよね。正直、苦痛に感じるようになっていましたが、たかが数十分我慢すればいいから、とやり過ごしてましたが、まさかたった一度行かなかっただけで露骨に無視されるようになるとは……。1カ月、みんなから無視される状況を我慢しましたが、同じ部署の人に相談したところ、休憩室で食べる必要なく自席で食べたらいいんだよ、と言ってもらえて一気に気持ちが軽くなりました。
パートランチのメンバーに『今度から自分の席で食べます』と伝えて行かない宣言をしたときは本当にスッキリ！裏でどんな酷い事を言われてたか分かりませんが、一人で過ごすランチ時間に資格の勉強をしたりし、転職して今は正社員です。そうそう、そのLINEグループの名前が『ハッピーランチ』でした。どこがハッピーなんだか……（苦笑）。
今でも思い出すと嫌な気持ちになります。雑談や集まりが苦手な人は、無理して行かなくてもいいと思います」
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プラス株式会社ファニチャーカンパニー（東京都渋谷区）が、2023年8月に会社員500人を対象に行った『職場の居心地WEB調査』では、職場での昼休みを「一人で過ごしている」と回答した人が61.2％。「同じ部署・チームのメンバーと過ごしている」「同期や仲の良い同僚と過ごしている」「近くの席の人と過ごしている」と回答した人（＝誰かと一緒に過ごしている人）の合計は38％で、半数以上の人が一人で過ごしている結果でした。さらに、昼休みを「一人で過ごしたい」と考えている人も66.2％。約7割の人が一人で過ごしたいと考えているようです。
お昼休みのコミュニケーションを取るべきか否かは、人によって意見が分かれる所。当然、休憩の過ごし方は他人に強要されるべきではないので、自分にとって無理のない選択をするのが一番かもしれません。あなたは昼休みをどのように過ごしていますか？
（LASISA編集部）
配信： LASISA
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