セブンイレブン、下期は「健康」テーマに「スープ」に着目、価格と価値を両立した「うれしい値!」は滑り出し好調、「確かな品質をお求めやすく」提供していく

セブンイレブン、下期は「健康」テーマに「スープ」に着目、価格と価値を両立した「うれしい値!」は滑り出し好調、「確かな品質をお求めやすく」提供していく

セブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)は下期の商品政策の一環として、オリジナルフレッシュフードとセブンプレミアムの両面で市場が拡大する「スープ」に着目して商品を投入する。18日、東京・有明の東京ビッグサイトで2024年秋季商品政策説明会を開き、青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長が今期の商品政策等について説明した。

【関連記事】セブンイレブン「スープ惣菜」を健康志向にリニューアル、「野菜タンメン」などを麵なしでカロリー控えめで提供、野菜などの具材はたっぷりの“食べるスープ”として展開

〈「うれしい値!」おにぎりは数量・金額とも1割以上増、350円以下の弁当は数量10%増〉

足元での節約志向の高まりなどに対応し、24年度下期の商品政策として「松竹梅」の「竹」の磨き込みと同時に「梅」対応を強化。オリジナルフレッシュフードで約65アイテム、セブンプレミアムで約205アイテムを同施策に対応させ、価格と価値を両立させた商品展開を図る。キャッチコピーを従来の「安心価格」から、「うれしい値!宣言」に改め、品質を落とさず手頃な価格の商品を拡充していく。

青山本部長は「あくまでも“確かな品質をお求めやすく”であり、“価格が安い商品の品揃え”ではない」と強調する。

また、「うれしい値!」対応として7月15日週に導入したおにぎり2アイテム(税込138円)は販売数量・販売金額とも前年比1割以上増加、9月2日週に導入し、350円以下(税込349円)に抑えたチルド弁当3品も販売数量が前年比10%増・金額3%増に加え、データから新規顧客の購入が増加し、特に若年層の購入比率が高かかったという。

〈「健康」テーマへ対応する「スープ類」に注力〉

下期は重点商品の1つの柱として、同社が掲げる4つのビジョンの1つである「健康」テーマへの対応として、「スープ類」を挙げる。青山本部長は「野菜の摂取や糖質への意識、身体を冷やさない“温活”等、健康志向の多様化があり、スープ市場は可能性がある」「現在スープ市場は伸長し、昨年は前年比7.5%増の3,897億円と4,000億円に迫る。和菓子市場が5,500億円と言われ、近々それを上回る可能性もある」と話す。

今回、同社では小ロット多品目のオリジナルフレッシュフードと、大ロット少品目のセブンプレミアム、それぞれの強みを活かしたスープ惣菜商品を、「手軽に 健康的な日常に ホールイン 椀」というテーマで投入する。

人手をかけ、出来立て感や地域性を出せるオリジナルフレッシュフードでは、たっぷりの野菜や出来立て感を活かした「食べるスープ」で健康感を訴求。具体的な商品として、惣菜カップ麺のスープ製造のノウハウを活かした差別化商品として10月、1/2日分の野菜を摂れる「野菜タンメンスープ」を(税込322円)を発売。定番人気の「野菜タンメン」のスープを活かしながら「麺なし」にすることで野菜が摂れ、カロリー控えめの商品に仕上げた。青山本部長によれば、同社のカップ麺はスープ冷却機を導入し早く冷ますことで添加物使用量を減らしており、SMなど他社には真似できない差別化商品だという。

ほか、スープ惣菜として同様のノウハウを横展開し、野菜やたんぱく質、食物繊維の摂取にこだわったスープ類を9月下旬以降拡充していく。

一方、原料一括調達など高い生産性と長鮮度を活かせるセブンプレミアムでは「飲むスープ」を訴求。具体的な商品として11月に発売する、オマール海老や渡り蟹の濃厚エキスを引き出した「セブンプレミアム オマール海老のビスク」(322円)を挙げた。

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