5、不倫現場を目撃した場合に今後どのように対応すべきなのか?
不倫現場を目撃した場合、今後できる対応として、以下の3つが挙げられます。
配偶者との関係を修復する
配偶者や不倫相手に慰謝料請求をする
離婚する
自分がどうしたいのか考え、必要な場合は専門家に相談しながら検討してみてください。
(1)配偶者との関係を修復する
不倫現場を見たものの、今後も婚姻生活を続けていきたいと考える方もいるでしょう。
夫婦でしっかりと話し合い、関係修復の道を探しましょう。
「夫婦のコミュニケーションを増やす」「次に不倫をしたら離婚する」など、条件を決めても良いかもしれません。
夫婦だけで関係の修復が難しい場合には、夫婦カウンセラーなど専門家に相談することも選択肢の1つです。
(2)配偶者や不倫相手に慰謝料請求をする
不貞行為は民法709条に定められている不法行為に該当し、不貞行為があった場合には、損害を賠償する責任が生じます。
原則、不倫をされたら慰謝料請求が可能なのです。
不貞行為は共同不法行為と呼ばれ、配偶者と不倫相手が共同して責任を負うことになります。配偶者と不倫相手の2人に対して、慰謝料請求することが可能です。
(3)離婚する
配偶者の不貞行為を目撃した場合、離婚をするという選択肢もあります。
相手が話し合いで離婚に合意しない場合でも、不貞行為があったのであれば、裁判で離婚をすることが可能です。
不貞行為は民法770条1項に定められている法定離婚事由の1つであり、法律上で離婚が認められるためです。
6、不倫現場を目撃した場合、弁護士に相談しましょう
不倫現場を目撃した場合、今後の対応についてご自身で考えたうえで、専門家である弁護士のサポートを受けて、慰謝料請求や離婚などの行動を起こしましょう。
「弁護士に相談すると、膨大な費用がかかってしまうのでは……」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、弁護士に相談することによって、以下のようなメリットもあります。
慰謝料の増額が期待できる
有利な条件で離婚を進められる
精神的負担が軽減される
(1)慰謝料の増額が期待できる
慰謝料請求は、ご自身で行うことも可能です。
しかし、法律の知識がないと、適正な金額を知らずに請求することになります。
結果的に、大幅に減額した金額になってしまうケースも少なくありません。
弁護士に相談すれば、法的な知識を基に相手と交渉を行うことができるでしょう。
ご自身で請求するよりも、慰謝料金額が増額できる可能性が高まります。
(2)有利な条件で離婚を進められる
離婚をするのであれば、慰謝料以外にも、下記の事項を話し合い取り決める必要があります。
財産分与
養育費
年金分割 など
弁護士が介入することで、複雑な取り決めもスムーズに決めることができ、自分に有利な条件になるように、離婚を進められるでしょう。
離婚条件に関する内容を書面にまとめることも弁護士に任せられるため、手間や労力を省けます。
(3)精神的負担が軽減される
慰謝料請求や離婚を行う場合には、相手と話し合いをすることになります。
不倫をした配偶者や不倫相手と直接顔を合わせて話し合うことは、非常に精神的に辛いものになります。
相手が不倫を否定する場合や、スムーズに話し合いが進まない場合なども考えられるため、より一層ストレスも大きくなるでしょう。
弁護士に依頼をすれば、話し合いを弁護士に任せることができるため、相手とは顔を合わせることや連絡を取ることはなく、精神的負担が大幅に軽減されます。
配信: LEGAL MALL