●一方で、半数超がテレビや新聞の報道に「不満」
前の設問で、新聞やテレビの信頼度は一定のレベルに達したものの、新聞やテレビの報道に法律家として満足しているかを尋ねたところ、「不満」「やや不満」と回答が56.3%。一方で、「満足」「やや満足」は13.0%に留まりました。
自由回答では、「逮捕段階の実名報道はよく考えて欲しい」「被疑者の逮捕段階で犯人かのようにその人物の過去を明らかにする行為はやめるべき」など事件の初期段階の報道について疑問を呈する声や、「『被告人』を『被告』と呼ぶのは刑事と民事の区別を無視して不適切」など法律家ならではの指摘もありました。
●報道について信頼度の判断「多くの情報にあたる」「情報ソースや裏取りの有無」
自由回答で報道の信頼度を判断する基準として、以下のようなものがありました。
「1つの報道機関の情報のみで判断することはせず可能な限り多くの情報にあたりどのような異なる立場の意見を把握しつつ自身の意見を持つことが重要」
「発信者の実名、属性等が明示されているか、その情報に触れられるような立場・専門性があるか、一次資料に触れて流している情報か(伝聞でないか)、裏取りできるように引用元を明示しているか」
「政府等の権力や資本力の強い会社等の影響を受けていないか」
「誰にどのように取材したものであるかといった取材源やデータが何であるか、どこまで正確であるか、それが公表されているか」
配信: 弁護士ドットコム