子どもの本来の力を引き出すアドラー心理学の子育て。「勇気づけ」の方法 by KIDSNA STYLE


やみくもに褒めるのでも叱るでもなく、子どもが本来持つ力を引き出す子育てがあります。

ドイツの心理学者・アドラーが考案した「アドラー心理学」をベースにしたもので、家庭でも取り入れてみると子育てがよりスムーズになることもあるかもしれません。

今回は、アドラー心理学を子育てに取り入れるメリット、アドラー式「勇気づけ」の具体的なポイントや実践方法などについてご紹介します。

※記事転載元:KIDSNA STYLE(株式会社ネクストビート)

アドラー心理学とは?

アドラー心理学とは、フロイト、ユングに並ぶ心理学の3大巨匠であるアルフレッド・アドラー(Alfred Adler、1870-1937)が創始した心理学のことです。

「人間は皆平等で上下関係がない」という考え方を基礎としており、日本で2013年に出版された書籍『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)では、アドラー心理学の第一人者・岸見一郎氏とライターの古賀史健氏がアドラーの思想について対話しています。

二人の対話はわかりやすくアドラーの考えを解き明かし、子育てや仕事、人間関係などの悩みにこたえる指南書としてもふさわしく、20万部を超えるベストセラーとなっています。

アドラー式子育て法では「勇気づけ」をする

アドラー心理学式子育て法では、子どもを褒めたり叱ったりするのは、親が子どもを思い通りにコントロールしている状態で自立を妨げてしまうと言われており、子どもをひとりの人間として認め、尊重することが大切と考えられています。

子どもを褒めることがいけないわけではありませんが、些細なことでも褒めてばかりいるとその状況が当たり前になってしまうことも。

また、子どもを感情的に叱ったり嫌味を言うことも、子どものやる気を失わせ学ぶ機会を奪ってしまうかもしれません。

そのため、アドラー式子育て法で推奨されているのが、子どもが何かしてくれた時に褒める代わりに「ありがとう」 「助かった」など感謝の言葉で「勇気づけ」をするというやり方です。

勇気づけでは、子どものあるがままを受け入れ、長所やできたことについて親が心から喜んで感謝を伝えます。

出典:アドラー心理学に基づく勇気づけの子育て入門(学校編、家庭編)~ほめない、叱らない、勇気づける

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