海と鮎!?カモメ飛ぶオーシャンビューの釣り場で海産天然を狙う!【富山県小川】

海と鮎!?カモメ飛ぶオーシャンビューの釣り場で海産天然を狙う!【富山県小川】

空にはカモメが飛び、潮の香り漂う…でもここは、鮎釣りをする河川である。今回向かったのは目の前に日本海が広がる釣り場、富山県小川。9月に入ったというのにまだまだ陽差しも強く、夏の気配を色濃く残していた。目の前に広がる青空!石色も良し!コンディション抜群のフィールドに到着早々心が躍る。日本海側の河川は、鮎釣りシーズンもいよいよ終盤戦。逞しく成長した日本海の鮎たちは力強い引きで我々を出迎えてくれた!

朝は水温低く活性上がらず…丁寧な釣りで野鮎を探っていく

釣りが第一目的なのはもちろんのこと、この日はもう一つ楽しみがあった。初めて一緒に竿を出す友人や、毎年日本海側でお会いする先輩方と一緒に釣りができるのだ。まずは先輩たちにご挨拶。美味しいコーヒーをいただきながら、久しぶりの再会に会話が尽きることなし。いつも笑顔で迎えてくれる先輩たちと過ごす時間は本当に楽しいひととき。

そうこうしていると待ち合わせの友人たちも到着。初めましての方も多かったが、コンディションの良い川を目の前に話していると、あっという間に心が通じあった。こうしてまた、鮎釣り仲間が増えるのは本当に嬉しいことである。さあ皆で今日という日を大いに楽しもうじゃないか!

準備を済ませて、いざ川へ!まだまだ夏の様相を色濃く残すフィールドに対して、全員がライトスタイルで出撃!しかし、足を川に浸けると「ヒヤッ!」と思ったより水温は低い…。私は上流の瀬肩を目指した。小石底で水深は浅く、左岸に向かうにつれて深くなっていくポイントだ。狙うは左岸ヘチの掘れ込み。鮎の姿を目視することはできなかったが、上流で竿を出す先輩たちの竿が曲がるのを確認し、ひと安心。

腰を下ろし、足元からオトリを放つ。鮎たちは上流へ。いい泳ぎだ!しかし、ガツッと反応はあるものの針掛かりしない。しばらくあっち向いてこっち向いてとポイントを探ってみるものの同じ状況が続く。針ケースの針も全て出動してしまった。アユの気配はムンムンだが一瞬針掛かりしたとしても直ぐにバレてしまう。そんな時間が続いた。

9時30分を過ぎた頃だろうか、急に川の様子が変わった。水温も上がり始め、川の中には鮎たちの煌めきがチラホラ見え始めてきた。と、その時だった!「ガツ、ズバババーン!」突然、強烈なアタリを感じる。何とか竿を絞り、キャッチに成功。タモに収まったのは、今季初となる小川鮎。20cm程のシュッとした顔つきの「ザ!天然海産鮎」である。それにしても想像を超える強いアタリであった。海産鮎のパワーは侮れない!待望の1尾目!時間は掛かってしまったが、さあ~ここからだ。

野鮎を放つと一発!手前の流れの中で「ズババーン!」という大きなアタリがあり「これ来た!」と喜んだのも束の間…ここから怒涛の連チャンとはいかなかった。野鮎をオトリに使い始めてから、明らかに掛かりは良くなりそれなりに数は出るものの、ポツリポツリ…足を使い拾い釣りをする時間が続いた。

海が目の前の小川は潮の香りがした 。 ©釣りビジョン

少し渇水気味。まずは左岸のヘチ狙いで 。 ©釣りビジョン

やっときた1尾目!追星美しい背中の尖ったアユであった。 ©釣りビジョン

野アユに変われば反応が一気に良くなる 。 ©釣りビジョン

河原には多くのハミ跡が見られた!アユの多さを感じる。 ©釣りビジョン

先輩たちのタモにはタモ鈴が付けてあり、アユを掛けてキャッチすると「チリーン」と鈴の音が鳴り響く。これは素敵!鈴の音に思わず振り返ってしまうぞ! ©釣りビジョン

海の潮の動く時間が肝!活性アップのチャンス!

今日の潮回りは11時30分頃に干潮、17時30分頃に満潮を迎える。というのも、ここ小川では釣り場が海から近いこともあり海の潮が鮎たちに影響する。潮が動く時間帯に活性が高まるそうだ。そして、水温も重要。水の温度が上がる午後の時間帯に活性が上がるとのこと。思い返せば午前中の釣りも11時を回った頃からジワジワと活性が上がったように感じた。

お昼休憩を追え、只今13時30分。完璧な日差しが降り注ぎ、水温は順調に上昇中!川を覗けば午前中には見えなかった鮎たちの姿があちらこちらに見え始めていた。仲間たちと思い思いのポイントに散り、釣りを再開する。

水温も上がってきたので、まずは下流に深みのある右岸のチャラ瀬から。オトリを送り込むと早速「ガツッ」「ギュイーン!」というアタリと共に、15cm程の小ぶりな鮎ちゃんが掛かった。これをオトリにすると、またまた「ガツッ」と、13cm程の鮎ちゃん。このポイントでは数は稼げるが、どうも小ぶりな鮎ばかりが掛かる。どうやらポイントによって釣れる鮎のサイズにムラがあるようだ。ここで、チビ鮎ポイントには見切りを付けて場所を移動することにした。

午前中、左岸側を攻めてサイズの良い鮎が釣れていたので左岸を中心にポイントを探すことに。すると下流にいる友人がそれなりに流れのあるポイントでテンポ良く掛けているのを見かけた。そして、右岸側から左岸に向けて流れ込む瀬を発見!ちょっと立ち位置が難しいがこの流れを探ってみることに。

緩い流れの瀬脇からオトリを送り込むと今日イチの「バッキューン!」というアタリ!おお~引く引く!掛かり鮎が縦横無尽に走りまくる!天然海産の力強さを思い知らされた瞬間であった。ここからこのポイントでは瀬脇や瀬のド芯で5連チャン!の楽しい時間を過ごした。竿抜けのポイントでもあったのだろう。周りの仲間たちを見ていても竿の曲がる頻度が上がり始め、ゴールデンタイムの気配を感じた。

ポイントによってアユのサイズのムラがある様だ。このポイントではチビアユが多かった 。 ©釣りビジョン

瀬脇できたアユは強い引きを味わせてくれた!ここからプチ入れ掛かり~ 。 ©釣りビジョン

相方は瀬で連チャン! ©釣りビジョン

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