夕暮れのゴールデンタイムに今日イチの良型現る!
16時をまわり、夕暮れが近づくとあちらこちらで竿が曲がり始めた。やはり夕マヅメのゴールデンタイムか!?私は少しずつ下流へと移動しながら、ついに海まで数十mというところまで辿り着いた。下流を見れば河口付近に波が打ち寄せている。満潮が近いこともあって、波が打ち寄せると川の水位も上がり海の近さを感じる。下流のポイントは、右岸には深さのあるトロ場、左岸にはチャラ瀬が広がっていた。上空にはカモメ。左岸には跳ねる鮎たちの姿が見えた。ここでは、右岸立ちでチャラ瀬を狙ってみる。
手前の深みからオトリを放ち左岸へとアプローチ。すると、深みから水深が浅くなるカケアガリでオトリ鮎が物凄いスピードで泳ぎ出した!「ん?これは追われて逃げたな!」。鮎の姿は見えなかったが、この深みは大物の予感!オトリを手前に引き戻し、もう一度カケアガリを狙うと「ギュン!」と目印が引き込まれた!かと思えば「ズバババーン!」と、今日イチの引きと重みが竿から伝わってくる。「で、デカイ!凄い引きだ!」。どんどん下る鮎。このままでは海に辿り着いてしまいそうだ(笑)。やっと、やっと、オトリが顔を見せたが、ここからもういっちょ強烈に暴れ出す掛かり鮎ちゃん。
バラさぬように慎重に寄せると、無事取り込みに成功!手にした鮎は23cmの超良型!背中の張った体高のある美しい個体であった。ここから日暮れまで連チャンもあり、夕方のゴールデンタイムを大いに楽しんだ。友人たちも力強い小川鮎の引きを存分に楽しんだようだ。納竿し、赤く染まる川では釣りの終わりを惜しむようにいつまでも笑顔と笑い声が絶えなかった。
朝日町の田んぼの稲穂は頭を垂れ黄金色に輝いている。短き日本海の鮎釣りシーズンの終わりを告げているのだ。今日1日の楽しかった思い出で心満たされつつ、ちょっぴり寂しさも感じた今回の釣行。また会う日まで!来シーズンも、波打ち際のパワフルな鮎たちは私たちを大いに楽しませてくれることだろう!