いよいよ認知症のテスト!初めて見る光景にうれしいような悲しいような心境に #母の認知症介護日記 111

いよいよ認知症のテスト!初めて見る光景にうれしいような悲しいような心境に #母の認知症介護日記 111

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんの認知症が進行していく中、新しい病院を受診することを決めたワフウフさん姉妹。姉・なーにゃんが、あくまでも膝がガクガクする症状を診てもらうための病院だと言って、あーちゃんを誘ったのですが、新しいことがうまくこなせなくなっているあーちゃんは、普段の通院と新しい病院に行く日が理解できずに大混乱。さらに困ったことに、電話の出方も忘れてしまったようで連絡を取るのも簡単ではありません。こんな状態で、無事に新しい病院を受診できるのか、ドキドキです……。

しめじ城…!

不安が募る中で迎えた、新しい病院の受診日。前日、注射の付き添いをしたときは調子が悪かったので、とにかく待ち合わせに来て……! と、祈るような気持ちであーちゃんを待っていたワフウフさん姉妹。すると、前日とは打って変わって、シャキッとした状態であーちゃんが登場。予定通り向かった新しい病院は、受付や看護師さんの対応も良く、期待できそうです!

診察室で待っていたのは、50代半ばくらいの先生でした。

看護師さんと同じように「認知症」という言葉を使わずに診察を進めてくれます。

簡単な動きをマネするとき、あーちゃんには「鏡像運動(体の一側を動かすと反対側も無意識に動いてしまう不随意運動)」という反応が現れていました。


続いて、歩行のテスト。先生に言われて、あーちゃんが手を振らずに歩いていたことに気付きました。なんだかギクシャクして見えたのは、そのせいだ……! と納得。

次に、認知症の診断に用いられる検査「長谷川式認知症スケール」。この姫路城を、あーちゃんは……。

江戸っ子か! と思わず突っ込みたくなる間違え方をしました。

ツボに入ってしまい、笑いをこらえるのに必死です。

その後、知っている野菜をすべて挙げるように言われたあーちゃんでしたが、ほんの少ししか言えず……。

これは、もうほうれん草は食べていないということだろうな……と察しました。

あーちゃんが「違っていたかしら?」と言うたび、やさしくフォローしてくれた先生のおかげで、無事にテストは終了。

1年半前にテストを受けたときは「どこかおかしいの?」を連発していたあーちゃんでしたが、今回は何も言わず。それはそれで、なんだか複雑な気持ちです。

看護師さんが話しに来てくれてからしばらくして、診察室に案内されました。担当してくれた先生は、見た感じ50代半ばくらい。受付でお願いしたことがちゃんと伝わっているようで、先生も認知症の「に」の字も出さず、丁寧に診察をしてくれました。

あーちゃんは、先生に指示された通り手を動かしていたのですが、そこでHPに載っていた「鏡像運動」という反応が出ているのを確認。さらに歩行のテストでは、普通は自然とできているはずの手振りがないことにも気付かされました。1年半前にあーちゃんがテストを受けたときは、その様子を見られなかったので、私たち姉妹は興味津々で見守っていました。

そのまま「長谷川式認知症スケール」の検査も受けたあーちゃん。思ったよりもできないことが多くなっているのを目の当たりにする中、「姫路城」を「しめじ城」と言い間違え、不謹慎かもしれませんがツボに入ってしまいました。今回は、1年半前と違ってテストを終えた後に「どこかおかしいの?」と質問攻めにされることはありませんでした。それはそれでよかったような、そこもわからなくなってしまったのかと悲しいような……複雑な気持ちです。

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受付でお願いしたことが、看護師だけではなく先生にもしっかりと伝わっていたのは、とても安心できますね。無事にテストも受けられたようですが、改めて認知症特有の反応が出ているのを目の当たりにして、ショックだったと思います。でも、しっかり治療方針を決められる道筋ができたと思えば、とても良い機会だったのではないでしょうか。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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