秋が深まると、美味しいさつまいもに出合える時季になりますね。
とっても美味しいさつまいもは食物繊維やビタミンが豊富、栄養価の高い食材です。
でも、実はつるや葉の部分も美味しくて栄養豊富なんです!
今回は、栄養豊富で美味しい芋づるについてお話しします。
さつまいものつる、どこが食べられるの?
さつまいもは全て食べることができます。
芋以外の部位の名称は以下のとおりです。
葉:柔らかく、おひたしなどに向いています。
葉柄:茎と葉の間の部分。炒め物などに向いています。若いものは特に柔らかく美味しいです。
茎:少し繊維質を感じるので、皮をむいた方が美味しくいただけます。
どの部位もクセが無く食べやすいですが、皮をむくのが少し手間に感じる方もいるかもしれません。
皮むきは、フキを食べる際の下処理のようなイメージでしょうか。
手軽に食べたい場合は葉と葉柄部分がおすすめです。
さつまいもの葉には、本当に栄養があるの?
緑鮮やかなさつまいもの葉。
いかにも栄養価が高そうですが、実際はどうなのでしょうか?
ポピュラーな緑黄色野菜(生のとき)と栄養価を比較してみました。
まず、βカロテンが2200µg含まれているさつまいもの葉は、緑黄色野菜といえることが分かります。
食物繊維の豊富さにも目がいきますし、たんぱく質やミネラル分を比較しても、私たちが目にしたり、実際に食べたりする機会の多い緑黄色野菜にも、全く引けを取らない栄養価ですよね。
クセや苦味のない味に、シャキシャキとした食感、そして豊富な栄養素。
さつまいもの葉が、緑黄色野菜として一般的になる日も近いかもしれません。
実際に、「エレガントサマー」や「すいおう」など、葉や茎を食べる方がメインという品種も生まれているそうです。
どこにも売ってない・・・問題は入手方法?
栄養豊富で美味しいさつまいもの葉ですが、スーパーなどではあまり売っていない食材ですよね。
食べてみたい・・・と思っても、手に入らないのではどうしようもありません。
道の駅などで時期によっては販売されていることもあるようですが、なかなか目にすることはないでしょう。
そんな方には、自分で育ててみることをおすすめします。
実は、生命力の高いさつまいもは、簡単に葉やつるを収穫することができるのです。
買い置きしておいたさつまいもに、うっかり芽が出てきてしまったこと、ありませんか?
そんなときは、そのさつまいもの芽が生えてきた部分をカットして、カットした部分をプランターに植えてしまいましょう。
芋を収穫するには、畝をつくるなど深さや大きさが必要になりますが、葉が目当ての場合は普通のプランターで大丈夫。
日当たりの良いところへ置いて、水をあげているだけで、どんどん伸びてきます。
室内でも十分に育てることができますよ。
ハートのような形が可愛い、鮮やかな緑色の葉は、観葉植物としても楽しめます。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
[執筆者]
船木 彩夏
化粧品メーカー研究員
[出演情報]
2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」
<資格>
・サプリメントアドバイザー
・健康管理士一般指導員
・健康管理能力検定1級
[監修]キレイ研究室編集部
配信: キレイ研究室
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