●小学生なら当たり前?6歳では7割の利用率
同調査によると、PCやスマートフォン、ゲーム機など、何らかの方法でネットを利用している子どもは、0歳の時点で3%。自分で遊べるようになる2歳頃には、30%近くに上がっています。子どもの早期段階から、スマホはおもちゃ代わりとなり、ネットも使われているようです。
その後どんどん利用率は上昇し、小学校入学前後の6歳ではほぼ7割が利用。今や小学生にもなれば、ネットは生活の一部と言っても過言では無いのかもしれません。
●勉強もネットが必須!学習用タブレットが人気
ネットを使用する端末については、子ども専用のものを使っている比率は2歳で8%、やはりここでも6歳で一気に割合は上昇し、40%を超えています。具体的に、ネット端末として何を与えているかについては、学習用タブレットが圧倒的に高く、次いで子ども向け携帯電話となっています。
最近では通信教育の教材でも、ネット接続のできるタブレットが広く使われるようになっており、教育のためのネット利用と、防犯対策としての携帯電話というのが、子ども専用ネット端末を持たせる大きな理由となっているようです。
●どの年齢でも動画視聴は人気
YouTuberの人気などに代表されるように、今や子どもの娯楽はネット動画が主流のようです。調査結果でも、全年齢でネットの利用内容は動画視聴がトップという結果に。3歳頃からゲームの利用比率が4割と高くなり、小学校に入ると7割の子どもがネットでゲームを遊んでいるようです。
また、ネットの利用として危惧されているコミュニケーションツールがそれまで2〜3%だったものが、7歳から利用率が一気に10%を超えることから、小学校に入ってすぐにSNSなどを始める子どもも増えてきていることが予想できます。
●対策は親の目に頼るのが現状
ネット利用率が高いと必要になってくるのが、やり過ぎに対する対策。ほとんどの過程では、大人の目の届くところでネットをさせるという対策が行われており、次いで利用時間や場所といったルールを決めるといった方法がとられています。
一方で、フィルタリングの実施度はまだまだ低く、全年齢を通じても、実施しているのは8%。フィルタリング自体の認知度は9割を超えているのに対して、しれっているけれども実施はしていない家庭が多いようです。
YouTubeなどは外出先でも子ども向けの動画が見れることから、親にとってはありがたい反面、小さい頃からネット端末が身近になってしまうのが悩みどころ。他の家庭の情報も参考に、時代に合ったネット機器との接し方を探っていかないといけないのかもしれません。
(文・姉崎マリオ)