離婚を考えるカップルには、その前兆や予兆を示す「夫婦関係終わりのサイン」のようなものが現れることがあります。
今回は、夫婦終わりのサインがどんなサインなのかチェックリストにしてまとめました。
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1、「終わっている夫婦」かのチェックリスト
まずは、夫婦関係終わりのサインとしてどのようなものがあるのかを、具体的にみていきましょう。
以下のようなサインが見受けられる場合は、放っておくと離婚に至る危険があるかもしれません。
(1)会話がほとんどなくなった
夫婦間の会話が少なくなっても、必要なコミュニケーションがとれていて、お互いが苦痛に感じていないのであれば問題ありません。しかし、会話がほとんどないという状態であれば、危険信号です。相手が、
「できる限り夫(妻)と関わりたくない」
「話しても虚しいだけだ」
「話すと腹が立つ」
などと考えて、会話を避けている可能性が高いからです。
(2)視線を合わせることがなくなった
人は関心がある相手には無意識のうちに目を向けるので、自然な形で目が合うものです。夫婦間で視線を合わせることがなくなったということは、相手がこちらに対する関心をなくしていると言えるかもしれません。
特に、相手が意識的に視線を避けているような場合は要注意です。「話したくない」、「関わりたくない」と思われている可能性が高いからです。
(3)食事を一緒にしなくなった
食事を一緒にしなくなるというのも、夫婦関係が終わりに近づいていることを示すサインです。
本来なら、食事や団らんは最も家庭の安らぎを感じることができる場面です。にもかかわらず、一緒に食事をしたがらないということは、「一緒にいたくない」という相手の心理を表すサインだと考えられます。
(4)休日を一緒に過ごさなくなった
相手があえて休日に用事を作って出かけるようになると、危険なサインといえるでしょう。せっかくの休日に夫婦で家にいるのも嫌だということになると、一緒にいたくないという意思が明確だからです。
(5)同じ空間で過ごすことが少なくなった
さらに夫婦仲が悪化すると、平日・休日を問わず、同じ空間で過ごすことさえ少なくなります。こうなると、「一時たりとも一緒にいたくない」という状態ですので、「終わっている夫婦」だといっても過言ではないのかもしれません。
離婚を避けたいのなら、早急に対処することが必要な状態です。
2、離婚した方がいい夫婦の特徴とは?
夫婦関係終わりのサインがあるからといって、必ずしも離婚した方がいいとは限りません。しかし、なかには「離婚した方がいい夫婦」がいるのも事実です。
以下の特徴に該当する場合は、離婚を検討した方がよいでしょう。
(1)DVやモラハラが行われている
配偶者に対して暴力を振るう「DV」や、言葉・態度で配偶者を威圧する「モラハラ」が行われている場合は、一般的に離婚した方が良いといえます。
配偶者からDVやモラハラを受けているにもかかわらず、「自分にも悪いところがあるから」、「相手を立ち直らせることができるのは自分だけだ」などと考えて、離れずにいると、なおさらDVやモラハラを誘発することになりかねません。
相手からの人格攻撃に対して我慢を重ね続けると、精神を病んでしまうおそれもあります。
(2)ギャンブル依存、借金癖、アルコール依存などが著しい
ギャンブルや借金、飲酒なども軽度であればともかく、依存の程度が著しい場合は精神的な病を抱えている可能性が高いです。
専門の医療機関でプログラムを受けることによって治療可能なケースもありますが、付き添う側の精神的な負担も大きいですし、回復する前に経済的な生活が破綻するおそれもあります。
何より、これらの依存症を克服するためには、本人の強い意志が必要不可欠です。本人に真摯な改善意欲が見られない場合は、離婚した方が良いことが多いといえます。
(3)子供を虐待している
相手が子供を虐待している場合は、少しでも早く離婚・別居を検討した方が良いといえます。
子供が虐待を受けると身体や心に大きな傷を負うとともに、健やかな成長にも支障をきたしてしまう可能性が高いです。虐待が行われているのに見て見ぬふりをしていると、やがてエスカレートして子供の命にまで危険が及ぶおそれがあります。
相手の虐待行為に気づいたら、まずは子供の身を守るために別居し、それでも相手が反省しないようなら離婚した方が良いでしょう。
(4)不倫を繰り返している
配偶者の不倫も、一度の過ちなら許せるケースもあるかもしれません。しかし、何度も繰り返されると、不倫された側は心に傷を負い続けることになるでしょう。
不倫が発覚したにもかかわらず何度も繰り返す人は、よほどパートナーのことを軽んじているか、病的な恋愛依存症ないしセックス依存症に陥っていると考えるべきです。
いずれにしても改善は困難なことが多いので、許せないのであれば離婚を検討するしかないでしょう。
(5)ストレスで心身に不調を来している
以上のような明確な理由がなくても、配偶者と一緒にいることが苦痛で仕方ないというケースもあると思います。いわゆる性格の不一致でも、そのような状態に至ることがあります。
どんな夫婦でも、一緒に暮らしていると多少のストレスは感じるものですが、既に心身の不調を来すほどのストレスを受けている場合には、それ以上無理を重ねるのは危険です。
配信: LEGAL MALL