子どもが熱を出して断ったら…
そんなある日、事件が起こります。
「最初は申し訳なさそうだったのに、徐々に『10時に取りに来てくれない?』などと指令が入るようになりました。当然ですが無償です。ある日子どもが熱を出し、幼稚園を休んだんです。その日はあいにくの雨でAさんも大変とは思いましたが、パンを運ぶのを断ったんです。すると『えー困るなぁ』と返事が。今まで好意でやっていたことだし、今回は娘が熱を出しているのに、大丈夫?の声もないってどうなんだろうと思いますよね」
かなりの理不尽さを感じつつ、Aさんが困るだろうとその日は夫が在宅していたため、結局パンだけ運びに彼女の家に行き、幼稚園までパンを運んであげました。けれど今後は距離を置くと決めたそうです。
「最初にわたしが手伝うと言い出したのがそもそもの始まりですが、わたしは運び屋でもパシリでもないので付き合い方を考えようと思いました。ちょうど進級してクラスも変わったので、それを機に断ろうと。夫の両親が調子が悪く、車を自由に使えないということにして、パン運びを断りました」
すっかりパンの運び屋として定着していたのでAさんにあれこれ言われましたが、そこは心を鬼にして断ったそうです。おかげで無事、運び屋から脱却できたのだとか。
今はまた違うママに頼んで運んでもらっているようです。彼女のパンは美味しかったのでわたしも買っていたのですが、なんだかもう食べる気にならず、水曜日は早めに帰るようにしてAさんを避けました。子どももクラス替えで新たに仲良しができたので、それで良かったかなと思っています。
ママ友との付き合いは、お互い気持ちよくお付き合いできるように一線を引くことを心掛けたほうが良さそうですね。
<文/塩辛いか乃>
【塩辛いか乃】
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
配信: 女子SPA!
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