世界避妊デーに合わせて「避妊」に関する調査を実施
健康情報サービス「ルナルナ」が、毎年9月26日の「世界避妊デー」に合わせて避妊に関する認知・理解度を調査し、その結果を発表しました。調査は、2024年8月、15歳以上の女性2881人を対象に、ピルやコンドームをはじめとする各避妊方法の効果や正しい使用方法に関するクイズを実施したほか、「妊娠したかもしれない」と思った体験談や、避妊に関する自己決定権とパートナーとのコミュニケーションの状況についてアンケートを行いました。
まず「避妊方法」について、昨今日本で認知が高くなっているピル(経口避妊薬)について、服薬頻度と避妊効果、入手方法の理解度を聞いてみました。「ピルは、どのくらいの頻度で服用する必要がありますか?」の問いに対し、正答の「毎日」を選択した人は78.1%でした。一方で、「性交渉前後に服薬する」や「月に一度」など、2割以上の人は誤った回答をしていました。
「ピルにおいて、正しく継続して服用ができた場合の避妊効果について、正しいと思うものを選んでください。」との問いには、正答の「90%以上」を選択した人は55%となり、避妊効果があまり高くないと思っている人も多いようです。
ルナルナ調べ
コンドームの避妊効果と使用方法の理解度は?
続いて、コンドームの避妊効果と使用方法について聞きました。「コンドーム使用において、一般的な使用における避妊効果について、正しいと思うものを選んでください。」という問いについては、「80%以上85%未満」と正しく答えられた人は16.4%と低く、85%以上の避妊効果があると誤答した人が40.2%いたことから、実際よりも高い避妊効果があると思っている人が多いことがわかりました。
また、「コンドームの使用方法について、正しいと思うものを選んでください。」については、正しい回答である「挿入する前から装着する」、「使用前に空気を抜いてから装着する」、「射精後、すぐにペニスを抜く」、「2重にして使わない」、「オーラルセックスのときも、コンドームを使う」すべてを回答することができた人は13%で、使用方法を細かく把握できている人は少数でした。
また、個別の回答を見てみると、「挿入する前から装着する」の正答率は8割以上でしたが、他の正答率は7割以下となりました。オーラルセックスの際もコンドームを使うことで性感染症のリスクを減らすことができるため、避妊や感染予防のためにも正しい使い方を改めて確認してほしいと思います。
次に、避妊に関する自己決定権とパートナーとのコミュニケーションの状況について聞きました。パートナーがいる人のうち、「避妊についてパートナーと自由に話し合える状態で、避妊方法を二人で決めている」52.0%、「避妊についてパートナーと自由に話し合える状態で、自分で避妊方法を決定できる」30.0%で、8割以上の人は、避妊についてパートナーと話し合い決めていることがわかりました。一方、「パートナーと避妊について話すことはない」と回答した人は10.9%でした。
調査を実施した「ルナルナ」は、「パートナーとのコミュニケーションの有無にかかわらず、自分の望む避妊方法を選択できていない人は、予期せぬ妊娠や性感染症から自分の身を守るためにも、一度避妊について話す機会を作ってみてほしいと思います」とコメントしています。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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