子どもの歯肉炎の種類
子どもの歯肉炎は、年齢や口内の変化がある時に起きやすいです。ここでは、子どもの歯肉炎の種類について紹介していきます。
不潔性歯肉炎
不潔性歯肉炎は、歯垢が溜まっていると起こる歯肉炎です。子どもの歯肉炎のほとんどが不潔性歯肉炎で、歯磨きが不十分なのが原因です。
萌出性歯肉炎
萌出性(ほうしゅつせい)歯肉炎は、歯が生えてくる途中に起きる歯肉炎です。歯が完全に生え終わるまでは、歯の一部分に歯茎が被っている状態が続きます。ここに食べかすや歯垢などが溜まると、歯肉炎になりやすいです。ただ、この歯肉炎は一時的なもので、歯が完全に生えると炎症は治ります。
思春期性歯肉炎
思春期性歯肉炎は、成長のためのホルモンが増える小学校高学年〜中学生の時期になりやすいです。特に女性ホルモンは、特定の細菌を増殖させるのを促す、歯茎に炎症を起こすといった影響を及ぼします。習い事や試験勉強などで、体に疲れが溜まると炎症が起きやすいので注意しましょう。
歯肉炎をそのままにしているとどうなる?
歯肉炎を治療せずにそのままにしていると、次のような悪影響が出ることがあります。
歯周病になるリスクが高くなる
まず、子どもの歯肉炎をそのままにしていても、すぐ歯周病になって歯が抜けるといったことはないので安心してください。子どもの体は成長中で大人に比べて損傷した組織の修復能力が高く、歯周病にまで発展しにくいと言われているためです。
しかし、歯肉炎の治療をしないでいると、将来的に歯周病になるリスクは高くなります。
特に、大人になる前の13歳〜15歳頃に発症する若年性歯周炎のリスクがあります。若年性歯周炎は通常の歯周病に比べて、顎の骨の溶けるスピードが速いのが特徴です。
若年性歯周炎や歯周病になると、歯を支えている組織や顎の骨が溶けてしまい、最悪の場合には歯が抜けるまで進行することがあります。
口臭がひどくなる
細菌は食べかすや歯茎から出る血液などをエサにして、悪臭がするガスを出します。この嫌なにおいのするガスが、口臭の原因になります。
配信: hitotema