目に見える効果を得るには医療に頼るしかない
筆者:美顔器高かったのに……。化粧品はどうですか? 新しい成分の開発や、技術の向上でどんどん高機能になっているイメージ。最近「シワを改善するクリーム」っていう広告を見てとても気になってます。
橘:顕微鏡で見るようなレベルで、ほんの少しのシワがなくなったとしても、データ上「改善した」といえてしまいます。ですが目に見えるほどの改善を望むのであれば、スキンケアのみでは難しいのが実情です。
例えば乾燥や加齢で生じる目の周りのちりめんジワなど、静的なシワはクリームなどのスキンケアで多少改善したように感じられるかもしれません。
ですが、筋肉が動いて皮膚が折りたたまれることでできる深い動的なシワは、ボトックスで予防をするしか防ぐ方法はありません。広告を信じて動的なシワにクリームを塗っても、効果は実感できないでしょう。
シワを無くす、鼻を高くする、たるみを引き上げるなど、効果を出すことは医療でしかできないと思っていてください。
「医師が監修する」=「医療的な効果が見込める」わけではない
筆者:医師が監修している化粧品も多いし、有名なインフルエンサーがたくさんおすすめしている商品は効果があると信じていました……。信じたい……。
橘:医師が監修するのと、医療的な効果が見込めるのは全く別物ですからね。広告費が絡んでいるんでしょうね。
筆者:全部だめだった……。先生、ことごとくダメということですが、自宅でできる美容法って一体何があるんでしょうか?
橘:うーん……。グッズや化粧品に頼るよりも、湯船に浸かってたっぷり睡眠を取り、ストレスのない生活を送る方がよほど効果がありますよ。むくみの原因となる塩分の摂りすぎに気をつけて、バランスのいい食事を食べて、適度な運動をする。基本的なことが美への近道です。
筆者:ラクしてキレイになるなんて甘いですね……。当たり前のことをしっかり続けていきます。
<取材・文/井澤梓>
配信: 女子SPA!
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