「ある権利」の認知度が日本は最下位、なんと「聞いたことがない」が半数超!米・仏などでは3割超が「よく知っている」のに、なぜ?

「ある権利」の認知度が日本は最下位、なんと「聞いたことがない」が半数超!米・仏などでは3割超が「よく知っている」のに、なぜ?

日本の若者の約6割が「意見を聞いてもらえる」と感じていない

次に、社会において子どもが自分に関係することについて、意見や気持ちを聞いてもらえると感じているかを聞いた設問では、日本の子ども・若者で「感じていない」と「やや感じていない」と回答した人の割合が57.8%に上りました。約6割の子どもや若者は、自分の意見を聞いてもらえていると感じてないということです。

これを他国と比較すると、スウェーデン、ドイツでは日本と対照的に「感じている」「やや感じている」が7割を超えており、子どもたちが意見を聞いてもらいやすい社会であることが想像されます。残念ながら「感じている」「やや感じている」の合計が半数を下回っているのは、5カ国中で日本のみという結果でした。

あなたは、社会において、こどもが、自分に関係することについて、意見や気持ちを聞いてもらえると感じていますか。(回答は1つ)

―こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査 (令和5年度)」

日本の若者の5割が社会に不満

前問の結果からは、日本の子どもや若者の多くは子どもの意見が世の中に通りにくいと感じていることがわかりました。そこで次に、自国の社会に対する満足度を見てみましょう。

自国の社会に満足しているかという設問に対し、日本の子ども・若者で「満足」「どちらかといえば満足」と回答した人の割合は34.6%でした。反対に、「不満」「どちらかといえば不満」と回答した人は50.8%におよんでいます。

他国と比較すると、「不満」「どちらかといえば不満」が半数を超えているのは日本のみでした。また、「満足」と回答した人の割合で日本の低さ(5.0%)が目立ちます。日本以外の4カ国が2割前後となっているのとは大きな違いです。そのほか、「わからない」の割合が比較的高い点も、日本の特徴として見られました。

あなたは、自国の社会に満足していますか、それとも不満ですか。(回答は1つ)

―こども家庭庁「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査 (令和5年度)」

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