悪性リンパ腫とは、リンパ球という白血球の一種ががん化する病気です。疑わしい症状がある場合は、内科または血液内科の受診が推奨されます。
本記事では悪性リンパ腫は何科を受診すればいいのかについて以下の点を中心にご紹介します。
・悪性リンパ腫とは
・悪性リンパ腫の症状
・悪性リンパ腫の診療科
悪性リンパ腫は何科を受診すればいいのかを理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
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監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
悪性リンパ腫とは
繰り返しになりますが、悪性リンパ腫とは、白血球の一種であるリンパ球ががん化する疾患です。リンパ球は主にリンパ節、脾臓、扁桃腺、血液中などに存在し、病原体から体を守る役割を担っていますが、悪性リンパ腫は、リンパ球が異常増殖することで発症します。
年間10万人あたり30人程度が発症する頻度の高い血液がんで、適切な診断と治療が重要です。
悪性リンパ腫の症状
悪性リンパ腫の症状は、病気の種類によって異なるものの、共通して見られるのはリンパ節の腫れや圧迫感です。特に首、脇の下、足の付け根などのリンパ節が多い部位に腫れやしこりが現れます。この腫れはゴムのような硬さで、痛みは伴わない場合があり、持続的に増大して全身に広がることがあります。しかし、急速に腫れが大きくなる場合には痛みが生じることもあります。肺に増大すると胸に水がたまり、胸部や腹部のリンパ節に発症する場合、健康診断などで偶然発見されることもあります。
全身的な症状としては、倦怠感、原因不明の高熱(38度以上)、食欲不振、原因不明の体重減少、激しい発汗や寝汗、かゆみや発疹などが挙げられます。病気の進行とともに悪化する傾向にあり、日常生活に支障をきたします。症状が現れた場合には、速やかに医療機関への受診が推奨されます。
配信: Medical DOC