6〜9歳児の仕上げ磨き
小学生になるこの頃から、一気にむし歯のリスクが上がります。原因は、お菓子です。友達の家に遊びに行った時などでお菓子を食べる機会も増え、むし歯のリスクが増加するお子さんをよく目にします。もう一つ原因として考えられるのが、生え変わりによる歯並びの変化です。
この時期に仕上げ磨きを嫌がる場合は、染め出し剤を用いて磨き残しを確認し、むし歯菌を除去することの大切さを説明してあげてください。また、使用する歯ブラシや歯磨き粉も自分で選んでもらう、というのもひとつです。
重要視する歯磨きポイントは奥歯の咬む面と歯と歯の間です。生え替わりの時期であり、高さがバラバラの部位は注意して仕上げ磨きしてください。
10歳〜12歳児の仕上げ磨き
乳歯と永久歯が混在するこの頃は、歯の高さがバラバラであったり歯が重なってしまったりと磨くのが困難な時期です。ですが、手先や手首もある程度使えるようになるため、仕上げ磨きも端から端までするのではなく、むし歯になりやすい部位のみサポートするなどでよいとされています。奥歯の咬む面や歯の間を清掃するフロスを使用するだけでもいいので、口腔内の状態を確認してください。
お子さんが仕上げ磨きを嫌がるのは多くの親御さんが直面する課題です。年齢に応じた工夫や対策を取り入れることで、少しずつ慣れてもらうことができます。日々の仕上げ磨きはお子さんの将来の歯の健康を守るためにとても大切です。ぜひ参考にしていただき、お子さんと一緒に楽しく歯磨きを続けましょう。
配信: 医科歯科健診コラム