血管性認知症の前兆となる初期症状
血管性認知症は症状が突然現れたり、急に悪化することもあります。
認知機能が低下するだけでなく、手足に力が入らない、しびれる、うまく話すことができないなどの症状が早期からみられます。
認知機能の低下
脳卒中がおこることで急に症状が出できます。
もの覚えが悪くなった、日付や時間がわからなくなった、自分で服を着ることができなくなった、ふだん使いなれているものの使い方がわからなくなった、などの症状に注意が必要です。
認知機能が急に悪くなった場合はすぐに病院を受診してください。
力が入らない、しびれ
脳卒中によって手足に力が入らないといった症状が出ることがあります。うでが上がらない、指をうまく使えない、立ち上がることができない、ふらつくといった症状がみられます。
しびれの症状も体のさまざまな部位に出ることがあります。
うまく話すことができない
ろれつが回らずうまく話すことができない、言葉が出てこない、または言葉を理解することができないなどの言語の症状がみられることがあります。
血管性認知症の主な原因
血管性認知症は脳の血管トラブル、つまり脳梗塞、脳出血、くも膜下出血によって起こります。
脳梗塞
脳梗塞は脳の血管がつまることによって、脳の神経細胞が死んでしまう病気のことです。脳梗塞によって、認知機能が悪化してしまうことがあります。
脳出血
脳出血は脳の血管がやぶれることで、脳の中に出血してしまう病気です。出血することで脳が圧迫されて脳の機能が低下し、認知機能が悪化してしまうことがあります。
くも膜下出血
くも膜下出血は主に脳動脈瘤(脳の血管のこぶ)が破裂することによっておこります。重症になりやすく、発症すると命が助かっても認知機能は障害を受けることが多いです。
配信: Medical DOC