ダッチオーブンで炊飯に挑戦!すると一度目は…
1. 熱源を用意する
シーズニングが終わったダッチオーブンで、さっそく炊飯にチャレンジしてみましょう。まずは、加熱するための熱源を準備します。
ダッチオーブンには、シングルバーナー・アルコールストーブ・炭火などさまざまな火元が使われますが、ここではキャンプ初心者でもチャレンジしやすいものを検討しました。ネットの情報では、固形燃料だけでも炊飯できるとのこと。そこで、ダイソーで買えるポケットストーブと固形燃料を用意してみました。
2. 研いだお米を浸水させる
お米1合を研ぎ、水200mlを入れて30分ほど浸水させます。浸水させたまま長時間放置すると錆びてしまう場合があるので、夏は30分、冬は1時間程度を目安にしましょう。
ちなみにダイソーのダッチオーブンは容量が0.7Lなので、米1.5合までは炊飯できるそうです。
3. 固形燃料に着火して火が消えるまで放置する
固形燃料をセットし、着火します。別売りのポケットストーブ専用風防もセットし、五徳代わりにメスティン用の網をのせました。
固形燃料で炊く場合は、消えるまでほったらかしでOKとのこと。ですが、いつまでたっても沸騰する様子がなく、本当に炊けているのか不安になりました。
4. 炊飯終了!火力が足りず残念な結果に……
固形燃料が消えてからフタを開けると、ご覧の通り。炊飯とはほど遠い、お米がお湯に浸かった状態です。しかもシーズニングが足りなかったのか、うっすらとサビのようなものが浮いてしまっています。
ネットでは固形燃料だけで炊いている動画がいくつも上がっているのに、この差はなんなのでしょう。よく見ると、ネット動画では室内で炊飯しているものが多かったのです。屋外で固形燃料を使う場合は、ダッチオーブンを風防で囲って火を安定させる必要があるのかもしれません。
失敗を活かして炊飯にチャレンジ!コツやポイントも
1. カセットコンロとダッチオーブンを準備する
固形燃料では火が安定せず火力不足だったので、今度は家庭用のカセットコンロでチャレンジしてみました。キャンプ初心者の人でも、カセットコンロであれば家庭に1台ある人も多いのではないでしょうか。
注意点として、蓄熱性に優れたダッチオーブンは輻射熱が高いため、カセットコンロのガス缶に近づくと危険です。ガス缶部分まで届くサイズのダッチオーブンは、カセットコンロやシングルバーナーの使用を控えましょう。また、小さなダッチオーブンでも長時間の煮込みは避けたほうが無難です。
2. 火をつけて炊飯する
固形燃料以外で炊く場合は、沸騰するまで強火にかけ、沸騰したら弱火に切り替えて12分ほど待ちます。フタは閉めたまま炊く方法と沸騰してから閉める方法がありますが、ここでは沸騰を確認してから閉めました。
12分待って火から下ろし、フタを開けずに20分蒸らします。ご飯にお焦げを作りたい人は、火を止める前に数十秒~1分ほど強火にかけてみてください。
3. 今度は大成功!ふっくらとした炊き上がり
十分に蒸らしてからフタを開けると、粒が立ったおいしそうなご飯が……!今度は大成功です。米の1粒1粒がしっかりしていて、ふっくらと炊きあがっています。心配していた焦げやサビ付きもありません。
粒立ちがよく噛み応えバツグンでおいしい!
炊きたてのご飯をひと口ほおばってみました。硬すぎずやわらかすぎない絶妙な炊き上がりで、お米の甘さが口のなかに広がります。粒がしっかりしているのに芯が残っておらず、噛み応えがバツグン。炊飯器とはひと味違う、土鍋で炊いたご飯のクオリティです。
ちなみにこの日は9月中旬で、新米が出る直前でした。一年でもっとも古い時期のお米でもおいしく炊けたので、これが新米ならどれだけおいしいのだろうと想像してしまいます。新米の時期は、水を少なめにしたり浸水時間を短くしたりと、微調整が必要かもしれません。
配信: macaroni