「VDT症候群」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

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VDT症候群の治療

VDT症候群の治療では眼の表面を保湿する点眼薬や、眼の負担を抑えた眼鏡の使用がすすめられます。

薬物療法

薬物療法では眼の表面を潤すために、人工涙液が入った点眼薬や、保湿効果が高いヒアルロン酸が入った点眼薬を使用します。
点眼薬は医師や薬剤師に指定された回数と量を守って使用し、点眼した後は眼を閉じて薬が眼の表面に広がるようにしてください。

眼鏡の処方

VDT症候群の症状を抑えるために、ドライアイ用やブルーライトカット用の眼鏡の使用をすすめることがあります。
ドライアイ用の眼鏡は、手持ちの眼鏡に保湿用のカバーや濡らしたスポンジを装着した物です。
作業中に保湿効果が得られることによって、眼の乾きを抑える効果があります。
パソコンやスマートフォンのブルーライトをカットするレンズが入った眼鏡は、眼の疲れを軽減させるはたらきがあります。
ブルーライト用の眼鏡は眼科の処方箋をもらった後、眼鏡販売店で作成可能です。

VDT症候群になりやすい人・予防の方法

VDT症候群を予防するには、パソコンやスマートフォンで作業する環境や時間、姿勢を改善することが大切です。
作業環境を適切に整えながら休息をこまめにとることで、眼や身体に疲労がたまるのを防ぎ、VDT症候群の予防効果が期待できます。

作業環境

作業する部屋ではカーテンやブラインドで太陽光を遮断して、まぶしさを感じさせないようにしましょう。
眼に入る過剰な光を抑えることで、眼や身体の負担を減らせます。
ディスプレイの位置や角度を変えて、反射や映り込みがないようにするのも大切です。

作業時間

連続しておこなう作業時間は1時間以内にとどめましょう。
1時間のうちに10〜15分もしくは1〜2回程度の休憩を設けて、パソコンやスマートフォンから適度に眼を離すことが重要です。

作業姿勢

作業をするときは椅子に深く腰をかけて背もたれに背中を当て、足の裏を床に着いた状態で座りましょう。
長時間同じ姿勢にならないように、定期的に立ち上がるのも重要です。
眼とディスプレイの距離は40cm以上、高さはできるだけ同じ位置に設定することで、作業中の視線や頭の動きを減らせます。
身体に負担のかからない姿勢を維持できると、肩や腕、腰などの疲労も起こりにくくなります。

関連する病気眼精疲労ドライアイ近視遠視乱視

斜位

斜視

参考文献

公益社団法人日本眼科医会パソコンと目

日本医師会VDT症候群

厚生労働省情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン

産業保健21VDT作業とその対策

厚生労働省快適なVDT作業のために

日本弱視斜視学会検査の説明

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