大学入試の数学では文字数が15年で約5倍
実際、大学入試共通テストの文字数は増加傾向にあります。SRJによると、たとえば数学IAでは、2006年は1,479文字ですが、大学入試共通テストが始まった2021年には7,376文字に。その後、いったんはやや減るものの、2024年には7,525文字となっており、15年で約5倍に増えているのです。
また、日本語と英語という違いがありますが、英語の試験においても、2021年以降、毎年のように語数が増加。20年前と比べて語数はおよそ2倍となっています。
近年は場面設定がされた問題や、会話文を採用した問題などによって思考力を問うケースが増えており、結果として文字数が多くなっているということがあるようです。
語彙力・読解力向上のために家庭でしてほしいこと
最後に、語彙力や読解力を向上させるために家庭でしてほしいことを尋ねた結果をご紹介します。学習塾の先生の多くが挙げたのは、「言葉の意味を調べる習慣をつける」(68.3%)、「日頃から読書をする」(63.5%)、「音読をする」(53.3%)でした。また、「家庭でも正しい文章で会話をする」は42.5%、「演習量を増やす」は23.7%となっています。
もちろん、学習塾でも語彙力・読解力を向上させるための学習に力を入れていると思いますが、多くの時間を過ごす家庭の中での取り組みは、語彙力や読解力の訓練によいということでしょう。
配信: マイナビ子育て