「シナぷしゅ」とはどんな番組?
テレビ東京系列で放送されている、民放としては初めての0~2歳児向け番組です。公式ページには「赤ちゃんの世界が『ぷしゅっ』と広がり、赤ちゃんを育てるすべての人の肩の力が『ぷしゅ~』と抜ける、そんな番組です。」とあり、積極的に何か教育するというよりは緩いテンションで癒される雰囲気の番組です。
シナぷしゅの語源は脳にある神経細胞同士の間をつなぐ「シナプス」です。赤ちゃんは刺激を受けることで「シナプス」が増えて脳の神経細胞同士がつながり、発達していきます。映像を見たり音楽を聴いたりして赤ちゃんの脳は育ち、親の肩の力は抜けて子育てがゆるっとうまくいく。そんな番組です。(※参考:シナぷしゅ公式ページ)
「シナぷしゅ」が人気の理由を解説!
~ウケる理由その1~
ホントに泣き止む!ママたちから絶賛
シナぷしゅを赤ちゃんに見せると、赤ちゃんはたいてい泣き止みます。もちろん赤ちゃん全員が泣き止むわけではありませんし、同じ赤ちゃんでも日によって泣き止んだりそうでなかったりと変化があります。しかし、自身の経験だけでなく同じくらいの年齢の赤ちゃんを持つ方に聞くと大半は、泣き止んだことがあると答えていました。
実際にシナぷしゅをみてみると、視覚的に飽きない工夫が随所に施されていることがわかります。カラフルな色使い、目や口などのパーツがしっかり描かれた顔のアニメーションなど、新生児や乳児でも識別できるレベルのイラストが多く、また赤ちゃんが目で追いかけられるように画面遷移は少しゆっくりめです。聞いていて楽しくなるようなポップな曲調と、心を落ち着かせるような穏やかな曲が交互に流れ、番組全体が赤ちゃんの感情の波に寄り添える構成になっています。
~ウケる理由その2~
言葉がわからなくても楽しめる
シナぷしゅの番組内で流れる曲やコーナーは基本的に、言葉がわからなくても映像と音で理解できるよう構成されています。一部、離乳食や乳児食のレシピ紹介コーナーはママやパパ向けの内容であり言葉の理解が必要ですが、それ以外では言葉がわからなくても楽しめます。そのため、お母さんがそばについていなくても赤ちゃんひとりで番組を楽しめることができる点も、人気の理由のひとつでしょう。
さらに、子どもが見て理解しやすいようなイラストの映像が多く、少しずつ言葉を覚える際にも役立ちます。梅雨の時期には雨の歌、クリスマスには赤と緑の配色やツリーのイラストなど四季を意識した曲やコーナーが多く、季節感を養うのにも一役買ってくれるでしょう。
~ウケる理由その3~
キャラの好き嫌いに左右されない
番組を象徴する存在が、白くてゆるっとした雰囲気のキャラクター「シナぷしゅ」です。しかしNHKの教育番組に出てくるようなキャラクターとは違い、曲と曲の間や特定のコーナーにのみ登場します。番組の尺の半数以上ではシナぷしゅは登場せず、曲に合わせたキャラクターが描かれます。
NHKで放送される子ども向け番組の多くは、番組を通して決まったキャラクターが登場します。キャラを気に入れば番組を見続けますが、好みと違うキャラであれば番組を見なくなってしまうでしょう。しかしシナぷしゅの場合、特定のキャラが番組を通して出続けるということがないため、キャラの好き嫌いに左右されずに見続けることができます。
配信: LASISA