「ボコボコにされて」アントニーが「地面師たち」出演を“ドッキリじゃない”と体感した瞬間

 Netflixの大ヒットドラマ「地面師たち」に出演しているお笑い芸人・マテンロウのアントニーが、同作の撮影に際し、ずっと疑心暗鬼になっていたことを9月21日更新のYouTube動画で明かした。

 土地の所有者になりすまして不動産詐欺を繰り返す犯罪グループの暗躍を描いた「地面師たち」で、俳優・北村一輝演じる情報屋「竹下」の子分「オロチ」役に扮するアントニー。地面師の正式な一員になることを夢見て、汚れ仕事ばかりを任されるパシリのチンピラという役どころだった。

 この役は大根仁監督からの指名だったというが、最初は「ハイハイハイ、ドッキリですね」と感じていたという。主演の綾野剛、豊川悦司、北村一輝、ピエール瀧と並ぶ豪華なキャストを見て、「ここにアントニーがいるのはおかしい」と確信し、撮影直前まで“騙されるもんか”という心境だったそうだ。

 その錚々たるメンバーで撮影がスタートすると、今度は「作品はあるけど、俺(の出番)はないというパターン」と深読み。だが、顔にタトゥのメイクを入れられ、豪華キャストとの絡みの演技が始まって、やっと「ヤベぇ、これドッキリじゃねぇ!」と察したというのだ。

「クランクインのギリギリまでドッキリを疑っていたアントニーでしたが、バイオレンスシーンの撮影では『全部めちゃくちゃ痛かったです』『リハから痛かった』と回想。ドジ役だっただけに『北村一輝さん演じる竹下さんが来て、頭を叩かれたり蹴られるシーンがあるんですけど、あれも結構痛くて。あと、ボコボコにされるシーンもあって』と暴力シーンのガチっぷりに驚いていました。芸人モードから役者モードへスイッチを切り替えられたのは、こうしたハードなアクションがキッカケになったのかもしれません」(エンタメ誌ライター)

 ドラマの反響で、最近ではどこに行っても「地面師!」「オロチ!」と声をかけられるというアントニー。地面師ブームの勢いを駆って役者のオファーを待ちたいところだが、またドッキリを疑ってしまうのが芸人の悲しいサガというものだろう。

(木村慎吾)

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