「白斑」を疑うべき初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

「白斑」を疑うべき初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

白斑の前兆や初期症状について

初期は小さな白斑が見られます。しかし、症状が進行する白斑の場合は、次第に数が増えたり拡大したりしていきます。頭皮で白斑が生じた場合は、髪の毛も白くなるのが特徴です。見た目に大きく影響するため、患者の精神的負担となりやすいです。

また、合併症として自己免疫性の甲状腺疾患を引き起こす場合があります。反対に、糖尿病やC型肝炎、悪性貧血といった病気が原因で白斑が引き起こされる場合もあり、これらの合併症の症状を伴うことがあります。

白斑の検査・診断

白斑の検査や診断では、白斑の状態確認と種類の鑑別(老人性白斑、原田病、尋常性白斑、サットン母斑など)が重要となります。

視診・問診

はじめに行われるのが視診・問診です。白斑の部位、広がり、形状、発症時期を確認し、皮膚の色素異常が別の病気によるものではないかを確認します。

合併症の有無を調べる検査

白斑では、自己免疫性の甲状腺疾患を合併する場合があります。視診や問診などで得られた情報から合併症が疑われる場合は、甲状腺機能の検査や血液検査など、必要な検査を行います。

ウッド灯検査

ウッド灯と呼ばれる紫外線を発するランプを使って、皮膚の状態を詳しく観察します。ウッド灯を当てると、微妙な色素異常による皮膚色の変化でも、はっきりと見えるため診断の補助になります。

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