「卵巣がん」を発症しやすい「年齢層」はご存知ですか?症状についても解説!

「卵巣がん」を発症しやすい「年齢層」はご存知ですか?症状についても解説!

卵巣がんの年齢についてよくある質問

ここまで卵巣がんを発症しやすい年齢・症状・予防法などを紹介しました。ここでは「卵巣がんと年齢」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

若い人でも卵巣がんになる可能性はありますか?

阿部 一也 医師

卵巣がんは上皮性腫瘍・胚細胞腫瘍・性索間質性腫瘍に分けられますが、胚細胞腫瘍は、主に10歳代の小中学生から20歳代の女性に発生します。ほとんどが良性の奇形腫ですが、まれに悪性腫瘍が発生します。卵巣がんの5%程度が悪性の胚細胞腫瘍です。卵巣がんは頻度の高い病気ではありませんが、若い女性にまったく無関係な病気ではありません。

卵巣がんは遺伝しますか?

阿部 一也 医師

近年、卵巣がんの約10%は遺伝が原因であることがわかってきました。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)が有名で、主に乳がんの原因遺伝子(BRCA)の異常で発生するといわれています。親子や姉妹に若くして乳がんや卵巣がんになった人がいた場合は、注意が必要です。

編集部まとめ

卵巣がんは、初期症状がほとんどなく、早期発見が難しい病気です。

閉経を迎える40~60歳代の方の発症が少なくないのが特徴ですが、種類によっては若い人も卵巣がんになる可能性があります。

定期的に子宮がん検診を受けている方もおられると思いますが、視診や内診だけでは卵巣の状態を正確に判断するのは困難です。

ご自身の身体を守るためには、年に1回は卵巣の検査を受けることが重要です。まずは卵巣がんをよく理解し、気になる症状がみられたらすぐに婦人科を受診しましょう。

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