捻挫の前兆や初期症状について
捻挫の主な初期症状は関節の腫れ・痛みです。捻挫の重症度が高くなるほど腫れ・痛みともにひどくなる傾向があり、大きな捻挫では内出血もみられます。
捻挫をすると腫れ・痛みによって動かせないことも多々あり、放置しておくと関節機能が低下して可動域制限につながるため注意が必要です。また、靭帯損傷の程度が大きいと関節の不安定性が残存してしまい、捻挫を繰り返す可能性もあります。そのため、応急処置で適切な処置を施し、損傷した組織の修復を促していくことが重要です。
なお、捻挫では初期症状の腫れ・痛みが少なく、損傷に気づけない組織もあります。捻挫した直後は痛くてもすぐに症状が落ち着いたため受診しなかったという人が、関節の不安定性を呈した例もあるため、応急処置と適切な医療機関への受診が重要だといえます。
捻挫の検査・診断
捻挫の検査ではレントゲン・MRIなどの画像検査を行います。捻挫した関節において骨折・脱臼の可能性を除外するためにレントゲン検査が重要です。
捻挫でどの組織が損傷しているのか確定診断するために、必要に応じてMRI検査を行うことがあります。MRIではレントゲンで撮影できない靭帯や軟骨といった軟部組織の映像を確認できるため、捻挫による損傷組織や重症度の確定診断に有効です。
また、超音波による捻挫の靭帯損傷評価も有用とされています。スポーツなどの現場では、持ち運びできる超音波を使用し、ケガをした直後の診断に役立てることもあります。
配信: Medical DOC