選択的夫婦別姓の導入、大学生は賛成?反対?
2024年9月27日(金)、自民党総裁選挙が行われ、決選投票の結果、石破茂氏が新しい総裁に選出されました。各候補者がそれぞれの政策・主張をするなか、選択的夫婦別姓の導入も今回の大きな争点となったのではないでしょうか。選択的夫婦別姓に関して、決選投票で敗れた高市早苗氏は旧姓の通称使用拡大の義務付けを行うなどとした制度導入に慎重な意見の一方、石破氏は、「やらない理由が分からない」と、賛成の考えを示していました。
大学生向けを専門にした広告会社「ユーキャンパス」が、大学生を対象にした「選択的夫婦別姓制度」に関する意識調査を実施しその結果を発表しました。調査は、2024年9月6日(金)~2024年9月9日(月)の期間、4年制・短期大学・専門学校を含む現役大学生200人を対象に、インターネット上で行われました。
それによると、選択的夫婦別姓制度に対して、回答者全体の83.5%が賛成、16.5%が反対という結果が得られ、賛成派が大多数を占めることが明らかになりました。
特に、女性の支持率が高く、89.8%が賛成と回答。一方、男性では賛成が74.1%となり、反対意見も25.9%見られました。この男女間の差は、「結婚後も自身の姓を保持することで、キャリアやアイデンティティを守りたい」という意識が、より女性側に強く反映された結果とも考えられます。
調査を行った「ユーキャンパス」は、「自由や選択肢の拡大を重視する若い世代の意見が賛成派に多く見られる一方で、伝統や家族の絆を重んじる意見が反対派に集中しています。このような結果は、世代間の価値観の変化や社会構造の転換を反映しているものと考えられます」とコメントしています。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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