●警察と連携し、警戒強める
国内には、5校の中華学校がある。中国の革命家、孫文が提唱した華僑の子どもたちのための教育をおこなう機関として開校した。その後、政治的な経緯から、中華人民共和国(中国)系と中華民国(台湾)系の中華学校に分かれた。
中国系は横浜山手中華学校と神戸中華同文学校、台湾系は横浜中華学院と東京中華学校、大阪中華学校となっている。
中国系と台湾系ではそれぞれ自国の教科書を使っており、教育も異なっている。近年では、中国語と英語、日本語が学べるインターナショナルスクールとして日本人保護者の人気も高い。
しかし、深センの事件後、一部の中華学校は警察と連携、警戒を強めている。
子どもを台湾系の中華学校に通わせている日本人男性は「深センの事件でお子さんが亡くなったことは、同じ親として本当に辛いです。ただ、だからといって中華学校の子どもたちを標的にするのは、違うと思います。どんな国籍であっても、子どもが被害に遭うようなことはやめてほしいです」と話している。
配信: 弁護士ドットコム