依存症の治療
依存症の治療は、本人に合った方法で治療を続けることが重要です。よく行われる治療法には、依存している物質や行動に対する自己の認識を少しずつ調節する認知行動療法や、依存症の問題を抱えた人同士で集まり共感や支援をし合う自助グループへの参加(集団精神療法)があります。
特効薬のようなものはなく、治療を継続していくほかありません。依存症は、脳の機能の変化が原因で、心の弱さが原因ではないため、治療中に飲酒やタバコなどの特定の物質の利用や行動をしてしまっても、根気強く再び治療を行っていくことが重要です。
依存症になりやすい人・予防の方法
依存症は、遺伝や周囲・家庭環境、うつ病などの精神疾患などの問題があるとなりやすいですが、脳機能の変化で生じるため、誰にでも起こりうる問題です。とくに強いストレスにさらされていると依存症を発症しやすいため、何か悩みがある場合は、周囲へ相談や助けを求めることが大切です。
また、アルコール依存症やニコチン依存症、薬物依存症は、未成年での摂取は依存症になりやすいことが知られています。
依存症は本人が自覚できない場合も多いです。依存症の疑いのある人が近くにいれば、医療機関や精神保健福祉センター、保健所などに相談してください。
解離性障害
パーソナリティ障害
参考文献
厚生労働省「依存症についてもっと知りたい方へ」
厚生労働科学研究成果データベース「アルコール・薬物使用障害の 診断治療ガイドライン」
一般社団法人 日本循環器学会「禁煙ガイドライン(2010年改訂版)」
厚生労働省「ギャンブル依存症の理解と相談支援の視点」
依存症になるメカニズム1「e-Learningで学ぼう 依存症の基本」
National Library of Medicine「Mapping the literature of addictions treatment」
厚生労働省e-ヘルスネット「アルコール依存症と遺伝」
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト「依存症」
配信: Medical DOC
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