「翼状片」の初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

「翼状片」の初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

翼状片の前兆や初期症状について

翼状片の発症初期には、角膜が充血することがあります。これは、血管の豊富な結膜が血管のない角膜まで伸びてしまうためです。

また、翼状片では、視覚的に結膜が角膜の方に伸びていることが確認できます。一般的に、目は涙液の流れによってほこりや細菌などの異物が鼻側に集中するため、翼状片では結膜が鼻側に伸びる傾向があります。

なお、翼状片によく似た疾患に「偽翼状片」があります。偽翼状片は熱傷や「化学眼外傷」「角膜潰瘍」などの炎症性の疾患が治癒する過程で生じる病態で、翼状片とは異なるため鑑別には注意が必要です。

翼状片の検査・診断

翼状片の検査では、視診や視力検査、屈折検査などが行われます。

翼状片では視覚的に結膜が伸びていることが分かるため、まずは医師が目で見て確認します。また、病状によって視力の低下や乱視の悪化をきたすため、視力低下や乱視の程度を把握するため、視力検査や屈折検査を行います。

さらに、病態を詳しく調べるため、「角膜形状解析」や「光干渉断層計(OCT)」などの検査が行われることもあります。

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