爪甲剥離症の前兆や初期症状について
爪甲剝離症の初期は、爪の一部が爪床から浮いてくるのが特徴です。爪の先端部分や側面から浮き始め、爪の色が通常のピンク色から白や黄色に変わり、透明感がなくなります。爪と爪床の間にゴミや汚れが入ると、褐色になることもあります。また、爪が皮膚に付着していないため、外部からの衝撃で割れやすくなります。
爪甲剥離症の検査・診断
爪甲剥離症は、視診や問診をはじめ、必要に応じて血液検査や培養検査などで診断されます。
視診・問診
爪の色、形状、厚さ、剥離の程度、周囲の皮膚の状態などを視診にて確認します。次に、患者の病歴や爪甲剥離症の症状がいつから始まったのか、症状がどのように進行しているのか、爪に外傷や圧力が加わったことがあるか、過去に皮膚疾患や全身疾患があるかなどがを詳しく聞き取ります。使用している薬や化学物質への曝露についての確認も重要です。
顕微鏡検査や培養検査
爪甲剥離症が感染症によるものと疑われる場合、顕微鏡検査や培養検査を行います。
顕微鏡検査では、爪や周囲の皮膚から採取したものを顕微鏡で観察し、細菌や真菌などの有無を確認します。一方、培養検査では、採取したものを増殖させてその種類を特定する検査です。培養検査は、顕微鏡検査で検出できない場合に行われ、どの病原体による感染が原因となっているかを確定することが可能です。
血液検査
爪甲剥離症の原因として全身の病気(例えば甲状腺の異常)が疑われる場合、血液検査が行われることがあります。血液検査では、甲状腺が正しく働いているかや、ホルモンのバランス、体に必要な栄養が足りているかといったものを確認します。
配信: Medical DOC