タコ、おいしいですよね。たこ焼きは言わずもがな、揚げたり、タコ飯にしたり、酢の物にしたり、活用法も意外に幅広いし。でも、この活用法は盲点でした。なんと、本物のタコを型取りしてアクセサリーを作っている女性がいるのです。
パッと見ではわかりにくいですが……まぎれもなくタコの足!
このネックレスを作ったのは、アクセサリー作家のタコナクションさん(@takonaction_)。名前からして“タコ愛”がだだ漏れですが、なぜタコをアクセサリーにしようと考えたのか、ご本人に聞いてみました。
なぜ、タコの虜になったのか?
――なにをきっかけに、タコに惹かれたのですか?
タコナクション:ある日、晩御飯をつくっているときでした。いただきもののタコがあって、茹でる前にじっくり観察してみたんです。もともと、私は生き物が好きで大学でも生物学を専攻していたのもあって。一旦、タコという概念を捨てて、その造形美に注目してみると「型取りしたい」「これで作品を作りたい」と思い始めて(笑)。だから、タコという生き物より形として興味を持ったのが最初でした。特に、やっぱり吸盤が好きで。だから、吸盤だけのアクセサリーは今までにいっぱい作りました。
先日も「三忠」(東京都文京区)さんというタコ料理専門のお店に行って、「私はタコを型取りして作品を作っている作家です」とお話しし、ミズダコの腕1本分の吸盤をいただきました。
――ちょっ、タコナクションさんの首がタコに巻かれているんですか? マフラーかと思いましたよ!
タコのアクセサリー作りは時間との勝負!
――タコアクセサリーの作り方を教えてください。
タコナクション:可能であれば生きているタコを市場などで仕入れ、生きている状態を観察します。そして、しめて塩もみをして茹でる。その後、表面がぬめぬめしてるので少し乾燥させる。そこからシリコンで型を取ります。
タコナクション:鯛焼きの型を作るイメージです。片面ずつ型を取り、この中に樹脂を流して原型を作ります。最後に、それを鋳造(金属を溶かし固める加工法)するという感じです。
――型取りした後、そのタコは食べるんですか?
タコナクション:食べられないんです……。いろいろ薬品がついているのと、シリコンで型を取るのに半日ぐらいかかるので夏場だと傷んでしまうんですね。で、時間を置けば置くほどタコの原型も崩れてしまいます。タコのアクセサリー作りは時間との勝負でもあるんです。
――ちょっと気になったのですが、競馬が好きな人は馬肉を食べられないって言うじゃないですか。タコナクションさんはタコを食べるのは問題ないですか?
タコナクション:食べます(笑)。
配信: 女子SPA!