エミー賞で“LGBTQセレブ”との写真だけ投稿した日本人俳優の魅力。他にもセレブが大勢いる中で

エミー賞で“LGBTQセレブ”との写真だけ投稿した日本人俳優の魅力。他にもセレブが大勢いる中で

 第76回エミー賞のドラマシリーズ部門で、真田広之主演の海外ドラマ『SHOGUN 将軍』(Hulu・Disney +)が、最多18部門を受賞して、真田が主演男優賞を受賞した。日本人初の快挙だとさまざまなメディアで報道されている。

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 一方、助演男優賞にノミネートされた浅野忠信もホットな話題性を提供してくれている。授賞式でのレッドカーペットに登場した浅野が、あるワールドワイドなスターたちとのツーショットをSNS上に投稿したのだ。

 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、SNS投稿が唯一無二な浅野忠信について解説する。

長髪スタイルから短髪ボソボソ

 浅野忠信に対する賛辞を口にするとき、唯一無二という言葉以外、何と形容すべきなのか。噛めば噛むほど味わい深く、その存在の価値の所在を探せば探すほど、際限なく美しさが広がる。まるで大海原みたいな人。

 今でこそ、精悍(せいかん)な短髪のボソボソ声名優のイメージがあるけど、映画初主演作『Helpless』(1996年)や『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2006年、ロン毛の浅野忠信!)など、1990年代後半から2000年代中頃の青山真治監督作品に出演した浅野は、長髪スタイルがトレードマーク。不思議と画面から浮き立つ生々しい存在感だった。

 そこから彼の短髪ボソボソが決定的に際立つようになったのは、青山監督にとっては立教大学の先輩にあたる黒沢清監督作『岸辺の旅』(2015年)で深津絵里と夫婦役を演じたときからだった気がする。いずれにしろ、彼の演技をパッと見ただけなら、何だかずっと眩しそうな表情だなとか、何だかずっと気だるそうだなくらいの感想を口できる。

 それらが彼の演技の特徴的な魅力であることは確かだけれど、浅野の唯一無二感を語るためには、じっくり腰を据え、できるだけ時間をかける必要がある。でもここはひとまず、第76回エミー賞を総なめにした海外ドラマ『SHOGUN 将軍』出演がやっぱりホットな話題だし、最適かもしれない。

ファッショニスタとのツーショット

 エミー賞授賞式のレッドカーペットに登場した浅野は、クラシカルな黒のタキシードに身を包んでいた。そのときの一枚をX上にポストしている。パッと見て、浅野忠信ルックのまとまりがカッコいいなと思う。

 ポストには「#tomford」とハッシュタグが付いている。トム・フォードが完璧にフィットする身体は、この世にデザイナーであるトム・フォードと浅野忠信しか存在しないくらい、つややかな佇まい。ファッションの領域でも唯一無二なのだ。

 レッドカーペットは、スターたちが着こなすエレガンスの見本市みたいな場所でもある。もう一枚、浅野は、華やかな場に相応しくファビュラスなファッショニスタとのツーショットをポストしている。

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