声帯ポリープの前兆や初期症状について
声帯ポリープの前兆はイガイガとした喉の違和感で、声帯に何らかの異常が生じていることを示唆しています。
初期症状では声を出しにくかったり、声がかすれる症状が挙げられます。
症状は徐々に進行し、長時間話すのが難しくなったり、発声時に違和感を感じて日常生活や仕事に影響を及ぼします。
声帯ポリープの検査・診断
声帯ポリープの検査では内視鏡検査で声帯の状態を評価した後、必要に応じて生検検査も用いられます。
内視鏡検査
ファイバースコープという内視鏡を鼻から入れて、声帯の観察をおこないます。
ファイバースコープは直径3mmほどの管の先端にカメラが取り付けられているため、声帯の状態を短時間で確認でき、患者が大きな負担を感じることもありません。
声帯ポリープの有無のほかにも、声帯の腫れや色、動きなども確認します。
ポリープや粘膜にがんが疑われる組織があった場合は、採取して生検検査に利用します。
生検検査
生検検査は内視鏡検査でがんが疑われた場合、声帯ポリープの診断を確定するためにおこないます。
ファイバースコープで採取された組織は顕微鏡で詳しく調べられ、良性や悪性の判断とほかの病変の存在について確かめます。
生検検査は治療方針を決定するのにも重要で、特に悪性のがんの可能性がある場合は早急な対応が求められます。
配信: Medical DOC