「#俺たちの轟」の盛り上がりをよく分かっていなかった
――戸塚さんは、公式のInstagramはありますが、個人的にはほとんどSNSをしておらず、たとえば朝ドラ『虎に翼』で「#俺たちの轟」が盛り上がっているときにも、知らなかったというのは本当ですか?
戸塚「そうですね。『へー』という感じでした。SNSを見ないので。番組のプロデューサーさんとか、共演者の方に話を聞いて、『そうなの?』って。ハッシュタグというのも、それがいいものなのか、なんなのか。ポジ(ティブ反応)なのか、ネガ(ティブ反応)のほうなのか、それすら本当に分かっていませんでした」
――いろんな反響があると、戸塚さん自身が変わらなくても周囲からの見られ方は変わってくるかと思います。『スオミの話をしよう』では、スオミのことを、元夫&現夫たちが、それぞれの印象で証言していきます。戸塚さんは、周りからどんなタイプだと言われがちですか?
戸塚「目が笑ってないとか、何を考えているのか分からないとか言われます」
――え?(笑)それに対して反論は。
戸塚「そういう風に見えてるんだな~と思うだけで、特に反論はないんですけど、自分は感情が外からは分かりづらいのかなとは思います。仕事の現場では特にそうですね。全く表に出さないわけではないですけど、基本的にマイペースです」
――感情を揺さぶられたくないのでしょうか。
戸塚「そうですね。大きく動かされるのは嫌ですね。オフの時は全然違うと思いますけど、仕事では、それこそゼロから180までいろんな幅で感情が動くので、お芝居以外のときは、なるべく凪(なぎ)の状態でいようというのはあると思います。すごく力が抜けていると思います」
とにかく長澤まさみが可愛らしい!
――『スオミの話をしよう』での終盤のスオミは、それこそ大変なふり幅でしたが、同じ役者として、長澤さんの七変化をどうご覧になりましたか?
戸塚「とても可愛かったです。もうとにかく、この作品は長澤さんがとてもキレイで可愛かった、という感想です。もちろんお芝居は本当に素晴らしくて、終盤までの間には、髪形や衣装などでも力技でもいろんな人にも変わったりしているのですが、やっぱり最後は長澤さんの演技たるや! という感じですし、三谷さんの表現方法の大胆さや面白さもすごいんです。けど、もう本当に、とにかく長澤さんが可愛いんですよ。
初めてご一緒したのは、『銀魂2』の現場だったんですけど、ずっと大好きですね。今回もすぐに声をかけてきていただいて。とっても楽しかったです」
<取材・文・撮影/望月ふみ>
『スオミの話をしよう』
配給・製作:東宝
監督・脚本:三谷幸喜
出演:長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、宮澤エマ、瀬戸康史、戸塚純貴
(C) 2024「スオミの話をしよう」製作委員会
9月13日(金)より全国公開中
【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
配信: 女子SPA!
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