●まずは表と中身の素材確認から!
同記事は、これまで2万体以上のぬいぐるみのメンテナンスを手掛けてきた「みさとソーイング」の佐久間博秀さんへの取材をもとに書かれた記事。その内容によると、洗い方は以下の通り。
ぬいぐるみと一言でまとめても、その素材や大きさは様々です。中には水洗いに適さないものもあるので、洗濯用のタグがついていないかをまずはチェック! 表面素材がポリエステルやアクリルで、中綿がポリエステル綿だったら水洗いOK。中綿の素材がわからないときには、背中や首などにある、縫い目が荒くてうねっている部分から、中身を取り出して確認しましょう。
天然の綿が使われている場合は、水洗いをすると縮んでしまうので、中綿だけ天然の綿だったら、ポリエステル綿に入れ替えてしまうのも手です。
●洗い方は、お湯でブラシを使って優しく
洗える素材とわかったら、ぬいぐるみ全体が沈められるくらいの大きさの洗面器に、熱めのお湯をたっぷりとはりましょう。洗剤として、セスキ炭酸ソーダをお湯10リットルに対し60グラムの割合で溶かし、洋服ブラシで毛並みに沿って撫でて汚れを落としていきます。お湯が汚れたら、新しいお湯に変えて、お湯の色が透明から変わらなくなるまで繰り返します。
それでも汚れが落ちない場合は、漬け置きで対処。ぬるま湯に、先ほどの半量、10リットルに対し30グラムのセスキ炭酸ソーダを溶かし、一晩おきましょう。もしぬいぐるみが浮いてきてしまう場合は、お湯を染みこませたタオルをかぶせてあげましょう。
●すすぐときは絞らず、脱水はバスタオルにくるんで
洗い終わったら、洗面器にざるなどを入れてぬいぐるみを取り出し、水を切ります。絞ると型くずれの元になるので注意!続いてきれいな水の中で、シャワーヘッドを押し当てながら、水を出してすすぎます。
すすぎ終わったら、バスタオルにくるんで洗濯機の中央へ。そのまま20〜30秒脱水します。濡れているうちにブラッシングで毛並みを揃え、平干しネットにおいて日光の当たらない風通しの良い場所で陰干しにしましょう。
●丈夫そうなぬいぐるみなら、洗濯機オンリーでも?
型くずれが気にならなそうなものだったら、洗濯機のみで洗う方法もあるようです。おしゃれ着用洗剤を、汚れの気になるところに予めつけておき、ネットに入れて、さらにタオルでくるんで洗濯機へ。手洗いコースやドライマーク専用コースなど、水流の弱いコースで2〜3分洗えばOK。
ぬいぐるみは直接子供の肌に触れる機会の多いものなだけに、汚れやすく、ハウスダストも心配。お気に入りで捨てたり買い換えたりしづらいものは、家庭できれいにしてあげれば、親も子も安心ですね。
(文・姉崎マリオ)