2歳から6年経っても宝物にしている一冊の絵本、実はママからの現実的なメッセージ

わが家には8歳の長男が宝物にしている絵本があります。表紙は真っ白で題名もついていない絵本です。

絵本の内容とは…

6年前に私が双子の次男三男を出産する直前、つまり長男が“お兄ちゃん”になる直前に書いて贈った絵本です。構成はざっくりと

1.長男妊娠出産の思い出→名づけ→子育て→2歳の今元気に成長してくれてありがとう

2.次男三男を妊娠→おなかが大きくて抱っこを我慢させてごめんね、ありがとう

3.ママ入院→ママ入院中はパパや祖父母がそばにいるから心配いらないよ

4.双子を連れて退院してくるよ→双子の子育てでまた我慢させてしまうかも

5.おなかはもう大きくないから、たくさん抱っこできるよ

6.双子が大きくなったら一緒に遊んであげてね

という感じです。

長男への愛情だけで書いたわけではない

当時の長男は2歳3カ月のイヤイヤ期真っ只中でした。保育園イヤ、手を洗うのはイヤ、お風呂に入るのもイヤ、服を着るのもイヤ、寝るのもイヤ。そんな状態での出産に私は不安を感じていました。ましてや双子、出産後は長男に手をかけられる時間が大幅に減ることは目に見えていました。

そのため赤ちゃんが泣くのはどうしてなのか、色々なお世話をしなくてはならないこと、などを知ってもらうために絵本で伝えようと考えたのです。つまり双子が生まれた後も「兄として我慢してもらうことがある」という現実を突きつける辛辣な内容も含まれています。

そしてどうしても手が足りなくなることもあるかもしれないけれど、「あなたのことは大切で大好きなんだよ」という気持ちが少しでも伝われば良いなという思いで書きました。