月経に伴うさまざまな不調で生活や仕事に支障が出る女性は少なくありません。今回は、内閣府が行った「令和5年度男女の健康意識に関する調査」をもとに、とくに女性の健康について見て行きます。
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2万人を対象に健康意識を調査
内閣府では、健康に関する意識や仕事における健康上の困難や悩みを性別・年代別に把握するために、「令和5年度 男女の健康意識に関する調査」を実施しました。国内在住の20歳以上70歳未満のインターネットモニター、2万人を対象としています。本記事ではその中から女性10,121人を対象にした、「月経」に関する調査結果を取り上げます。
月経による生活への支障、痛みや体調不良が約7割
まず、月経(生理)に関わる不調で生活への支障があるものを聞いた設問から見ていきます。「支障がある(計)※」と回答した人の割合が多かったのは、「月経痛(下腹部の痛み、腰痛、頭痛等)」72.9%、「月経中の体調不良(だるさ、下痢、立ちくらみなど、痛み以外)」69.7%、「月経前の不調(月経前症候群(PMS)等)」66.3%、「月経中のメンタルの不調」64.1%、「月経量が多い」57.0%などでした。
多くの人が生活上で何らかの支障が出ていることがわかります。また、これらの項目に関しては、「かなり支障がある」と回答した人も1割を超えていました。
※「支障がある(計)」は「少しは支障はある」+「ある程度支障がある」+「かなり支障がある」の計
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注:ここ1年の間の月経状況について、「定期的に月経がある」、「定期的ではないが月経はある」、「妊娠中又は出産後のため月経がとまっている」、「低用量ピル等で月経をコントロールしている」と答えた人が対象。
月経(生理)に関わる不調による生活への支障
―内閣府「令和5年度男女の健康意識に関する調査報告書」より
配信: マイナビ子育て