【更年期障害】男性の3割超が「症状あり」、50代では約4割にのぼる。生活への支障を感じる人も8割近く

【更年期障害】男性の3割超が「症状あり」、50代では約4割にのぼる。生活への支障を感じる人も8割近く

年齢を重ねていくと、心身の変化を感じやすくなるもの。特に女性は30代や40代になると、漠然と更年期への不安を抱く人も多いのではないでしょうか。今回は内閣府が2万人を対象に行った調査から、更年期障害について聞いたアンケート結果をお伝えします。

2万人を対象に健康意識を調査

内閣府では、健康に関する意識や仕事における健康上の困難や悩みを性別・年代別に把握するために、「令和5年度 男女の健康意識に関する調査」を実施しました。国内在住の20歳以上70歳未満のインターネットモニター、2万人を対象としています。本記事では調査結果のうち、更年期障害に関する部分をピックアップしてお届けします。

そもそも更年期障害の定義とは

更年期障害に関するアンケートを行うにあたっては、更年期障害の定義について以下のように提示したうえで、設問内容を聴き取っています。

更年期障害とは

卵巣あるいは精巣の機能低下により現れる心身の不調で、日常生活に支障をきたす状態。

【女性】

閉経の前後5年間くらい、おおむね45歳から55歳くらいが更年期の対象年齢と言われているが、早い人は、40歳前半から更年期の症状が現れる。更年期の時期を過ぎても症状が残る場合もある。

<女性の代表的な症状>

身体的な症状…のぼせ、顔のほてり、動悸、異常な発汗、頭痛、めまい、腰や背中の痛み、目の痛み

精神的な症状…イライラ、不安、うつ、不眠、無気力

【男性】

女性と違って時期は特に決まっていない。40歳以降、どの年齢でも症状が現れ、自然に治まる時期はないと考えられている。

<男性の代表的な症状>

身体的な症状…疲れやすい、ほてり、体力の低下、女性化乳房、陰毛減少

精神的な症状…イライラ、物悲しい、うつ、不眠、興味の低下、集中力・記憶力の低下

性機能…性欲低下、機能不全(ED)

(参考:日本内分泌学会 日本メンズヘルス医学会「男性の性腺機能低下症ガイドライン2022」)

今回の調査では、上記のような症状に対して、

・症状はあるが、もともとの体質だと思う

・症状はあるが、更年期障害かどうかよくわからない

・症状があり、更年期障害だと思う

と回答した人を「更年期障害に関わる症状がある人」と定義しています。

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