腓骨神経麻痺の前兆や初期症状について
腓骨神経麻痺の初期症状は、感覚障害と運動障害が発生します。感覚障害では、足の外側や足の甲にピリピリした感覚やしびれ感を感じることが多いです。運動障害では、つま先や指を上に上げられず、歩行時につま先が引っかかりやすくなります。
腓骨神経麻痺は、主に圧迫が原因で発症するため、長時間座った後や同じ姿勢を取り続けている際に症状が強くなる傾向があります。さらに、足の筋肉の疲労感や違和感、足首の不安定さを感じることもあります。これらの症状が持続的に現れる場合は、腓骨神経麻痺の可能性を考慮し、早めに医療機関を受診することが大切です。
腓骨神経麻痺の検査・診断
腓骨神経麻痺の診断は、感覚検査、運動検査、画像診断が用いられます。
感覚検査では、神経障害部位への刺激によりしびれや痛みが出現するか、温度や触れた時の感覚は正常かを検査します。運動検査では、つま先や足の指が上に上げられるか検査し、診断材料とします。また、日常生活において、つま先が引っかかりやすいなどの症状があるか確認するのも大切です。
腓骨神経麻痺を確定するためには、筋電図検査やX線検査、MRI検査、超音波検査などを用いて筋肉や神経、骨の状態を確認する必要があります。
これらの検査結果を総合的に判断し、腓骨神経麻痺の診断および重症度の評価が行われます。早期診断は適切な治療計画の立案と予後の改善に繋がるため、症状が疑われる場合は速やかに専門医の診察を受けることが重要です。
配信: Medical DOC