色覚異常の前兆や初期症状について
以下のような見え方の場合、色覚異常の症状が生じている可能性があります。
似た色の区別が難しい
赤のチョークで書かれた黒板の文字が見えにくい
信号機の色や地図の色区別がつきにくい
色覚異常の症状は個人差が大きく、これらの症状をほとんど感じない人もいるため、少しでも不安がある場合は医療機関で適切な検査を受けることをおすすめします。
色覚異常の検査・診断
色覚異常の主な検査方法には、以下があります。
仮性同色表
パネルD-15テスト
アノマロスコープ
ランタンテスト
仮性同色表
仮性同色表は色付きの点で描かれた数字や図形を識別する検査で、スクリーニング検査として使用されます。
仮性同色表のなかでもよく使用されているのが石原式色覚検査表で、わかりにくい色の組み合わせで描かれた数字や図形を読み上げてもらい、色覚異常の疑いがないか確かめます。
パネルD-15テスト
パネルD-15テストは色が付いた15個のキャップを、色が似ている順に並べる検査で、生活の支障や職業適性を判断するのに適しています。
色覚異常のタイプによって似ていると感じる色が異なるため、色覚異常のタイプや程度の判断ができます。
アノマロスコープ
アノマロスコープは赤と緑の光を調整して、黄色の光と一致させる検査で、色覚異常の確定診断に用いられますが、行える施設は限られます。
スコープをのぞくと小さな円状の下半分に黄色の光、上半分に赤と緑を混ぜた光が見えます。
上半分の光の色は徐々に調節されて黄色に近づいていくため、下半分の光の色と同じに見えるタイミングを教えてもらいます。
色素異常がある場合、正常とは異なる条件で上半分と下半分の色の見え方が合致します。
ランタンテスト
赤や緑、黄の光がランダムに2つずつ点灯し、映し出された色の名前を答える検査です。
海外では航空や鉄道、船舶などに関連する職業の適性検査の時に実施されていますが、現在日本ではほとんどおこなわれていません。
配信: Medical DOC