テタニーの前兆や初期症状について
テタニーの初期症状は手足のしびれや筋肉の拘縮で、血中カルシウム濃度の低下に伴って不随意的な筋肉の収縮やけいれんも見られやすくなります。
過換気症候群が原因で起こる場合は、過呼吸の症状が前兆になります。
テタニー発症時の手は、すぼめたような形(親指が内側に入り、他の指が伸びた状態)になるのが特徴で「助産師の手」と呼ばれます。
また、テタニーが起こるといらいらしたり情緒不安定になるなど、精神面で異常をきたしたり、呼吸困難などの症状があらわれることもあります。
テタニーの検査・診断
テタニーの検査では、臨床症状の観察と血液検査が主に用いられます。
血液検査ではカルシウムとマグネシウムの値を測定し、基準値よりも低くてかつテタニーの症状を認める場合にテタニーと診断されます。
カルシウムとマグネシウムの測定の他に、原因として考えられる病気の検査もおこないます。
副甲状腺機能低下症が疑われる場合は副甲状腺ホルモンの測定や副甲状腺が位置する甲状腺の機能検査、慢性腎不全などの腎疾患が疑われる場合はクレアチニンの測定や尿検査、腎臓の画像診断などをおこないます。
配信: Medical DOC