狂牛病の前兆や初期症状について
狂牛病(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の発症初期には、不安やうつ症状など精神面の変化が認められます。さらに、異常行動や自閉、記憶障害、運動障害などを呈することもあります。
進行すると言葉を発せられなくなり死に至りますが、発症から無言状態になるまでは1年程度といわれています。
狂牛病の検査・診断
症状などから狂牛病(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の発症が疑われる場合には、脳波検査や髄液検査などで診断が行われます。
脳波検査とは、頭に電極を装着し、脳から発せられる微弱な電気を計測する検査です。体への侵襲はなく、痛みも伴いません。
髄液検査は、背骨の間に針を差し、脊髄周囲の空洞(脊髄腔)から髄液を採取する検査です。採取した髄液の中に含まれる細胞やタンパク質の性状を確認します。髄液検査は痛みを伴うため、針を刺す部位に麻酔を使用します。
確定診断のためには、死亡した後に解剖検査を行い、採取した脳の組織からBSEプリオンを検出する必要があります。
配信: Medical DOC