災害時にも役立つアイラップが、「フェーズフリーアワード2024」で入選

岩谷マテリアルは、「アイラップ」がフェーズフリー協会主催の「フェーズフリーアワード2024」の事業部門で入選、かつオーディエンス賞を受賞したことを発表した。

フェーズフリーについて

フェーズフリーとは、ふだん身のまわりにあるモノやサービスを「日常時」と「非常時」のフェーズ(社会の状態)からフリーにし、「いつも」と「もしも」に関わらず生活の質を向上させ、生活や命を守ってくれるものにしようという新しい考え方。

非常時のための特別なものではなく、日常時にも非常時にも役に立つモノやサービスを普及させることによって、誰もが安心して豊かに暮らせる社会を作りたいという想いから生まれたという。

日常時も災害時も役立つ「アイラップ」

今回、「フェーズフリーアワード2024」の事業部門で入賞した「アイラップ」は、食品を湯せんや電子レンジで加熱できるマチ付きポリ袋だ。

食品を湯せんや電子レンジで加熱できる点が、近年人気の「ポリ袋レシピ」とマッチし、キッチンの時短ツールとしてSNSを中心に口コミが拡大、多くのメディアで紹介されヒットした。食材を入れる→加熱する→味付けが袋ひとつで完結でき、洗い物を増やさず、加熱後そのまま急冷できるなど、袋ならではの便利さが支持されているとう。

また、「アイラップ」は、耐熱性に優れており、災害時に複数の食品の温めやポリ袋炊飯ができる。食器にかぶせて使うなど、耐久性の面でも防災士や自衛隊員から支持されている。停電やガス不通時など調理ができない状況でも、カセットこんろや備蓄した水を活用して温かい食事を作ることができる。「平成30年北海道胆振東部地震」ではブラックアウトに見舞われた被災者から、感謝の声が多く寄せられるなど、実際の災害での実績も数多くある。

また、洗い物を増やさないことで貴重な資源となる水の消費を抑え、水は繰り返し使用することができる。長年自衛隊や日本赤十字社、特に日本海側エリアの自治体で訓練や災害時に使用されており、日本赤十字社の販売する防災セットにも採用されている。

記憶に新しい「令和6年能登半島地震」ではアイラップを使用した炊飯方法が話題となり、連日テレビで紹介されるなど、日常使うポリ袋から非常時にも使えるポリ袋として認知が広がっている。

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