9月7日にさいたまスーパーアリーナで開催された『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』でヘリテージジュエリーをテーマにしたランウェイを、家族7人で歩いたカジサックさん。16歳から4歳までの5人育児についてや、妻・ヨメサックさんへのリスペクトを語ってくれました。
ヘリテージは「受け取る側の気持ちも尊重したい」
ーーYouTubeチャンネル『カジサック』でもお馴染みの奥さまと、お子さま5人の「カジサックファミリー」でのランウェイ、いかがでしたか?
カジサック 僕がいちばん下手でしたね。子どもたちは直前まで緊張していましたが、いざ表舞台に立つとえらい笑顔で歩いていて。さっきネットニュースにさっそく上がっている記事を見たら、僕がいちばん下手くそでした(笑)。
「〜宝⽯のまち甲府〜KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE」に登場したカジサックファミリー。左から叶渚ちゃん、寅次郎くん、カジサックさん、千鈴ちゃん、羽留ちゃん、ヨメサックさん、冬詩くん
©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2024 AUTUMN/WINTER
カジサック TGCには何度かお邪魔させてもらっていますが、毎回家族のいい思い出になっています。今回も非現実を味わわせていただきました。
ーーテーマは「ヘリテージジュエリー」で、カジサックさんはカジュアルなスタイルにストリートに映えるジュエリーをつけています。
カジサック かっこいいですよね! 僕は普段はアクセサリーをつけませんが、これを機にジュエリーを意識したいと思いました。子どもたちも、これをきっかけにジュエリーに興味持つんちゃうかなあと思いましたね。
プラチナ、ダイヤモンドを使用したハニカムのペンダント(上)と、クロスのネックレス(下)を重ね付け
ーーカジサックさんはヘリテージジュエリーの存在を知っていましたか?
カジサック ジュエリーは知りませんでしたが、個人的には、実は以前から考えていたんです。時計を子どもに受け継ぎたいな、と。
ーーまさに「受け継ぐ=ヘリテージ」ですね。いちばん近いのが、現在16歳の長男・冬詩さんですね。
カジサック 息子が20歳になったタイミングで、僕が持っている時計をあげたいな、と思っています。
ーーその計画、お子さまたちは知っていますか?
カジサック はい。僕もそれが楽しみすぎて、言うてもうてるんですよ。「20歳になったら、お酒を一緒に飲みながら時計を授けるっていう儀式をやろうな」言うて。子どもたちに言うてもうてるから、絶対に授けないといけない状況なんですよ(笑)。
ーー受け継ぐとき、どんな想いを乗せたいですか?
カジサック どこかに自分を感じてほしい、というのもありますし、なんだかごっついやらしい話ですけど(笑)、自分が渡そうと思っている時計って結構価値がある時計なので、なにかあったときに「これでどうにかせえよ」という想いもあります。
ーー『マイナビ子育て』で取り上げたヘリテージ体験談の中には、「祖父の代から受け継いだ時計を父からもらったとき、父も祖父から『なにかあったらこれを売りなさい』と言われて受け取った」というものがありました。「自分はいなくとも、子どもの一助になりたい」という想いが込められているのですね。
カジサック 僕もそれに近いです。あとは、受け取る側の気持ちも大切なのかなと思います。数年後、子どもが20歳になったときに「これは彼に必要ないな」と思ったら、ひょっとしたら渡さないかもしれないですしね。押し付けるのはよくないと思うので、本人たちが「お父さんから受け継ぎたい」という気持ちが強かったら、あげようと思っています。
夜、ひとりになると「ここまで育ってよかった」と泣きたくなる
ーー今日のランウェイでもYouTubeでも、本当に仲睦まじい姿を見せてくれるご家族ですが、お子さま5人の育児って想像を絶します……。
カジサック やっぱり妻が一番大変ですよね。僕は家にいるときはできる範囲で家事をやっていますが、基本的に仕事で外に出ていますし。子育てに関しても同じです。僕は教育や叱ったりする部分を担っていますが、子どもたちとずっと時間を共にしているのは妻なので、めちゃくちゃ大変な思いをさせているな、と申し訳なく思うこともあります。しんどいところを妻任せにしてしまっているので。
だから僕が胸を張って「子ども5人を育てるのって大変ですよ!」みたいなことは言えません。妻には本当に頭が上がりません。
ーー一方で、幸せを感じるのはどんなときですか?
カジサック 仕事が終わって家に帰ってきたときです。子どもたちが出迎えてくれると、本っ当に、ピターーッ! っと疲れが取れるんですよ。彼らの成長をずっと見続けて、その過程を思ったりすると、夜とか泣きそうになったりすることもあります。腹が立つこともあるし、怒りすぎることもありますが、ふと落ち着いたときに思うとね、「ここまで育てられてよかったなあ」と、泣きたくなるんです。
ーー心に染み入ることがあるのですね。
カジサック そうですね。たとえば子どもが「ありがとう」と言ってくれた、ということを、ひとりになったときにふと「いい感じに成長してくれているな」と思い出してグッとくるんですよね。
ーーカジサックさんのお子さまの年齢は上は16歳、下は4歳と、とても幅広く、さらに性格などもちがうとなると、それぞれどうやって付き合っていますか?
カジサック 昔から、僕と子どもの2人の時間を作っています。そうすると、それぞれの性格がわかってくるので、それがわかるとそれぞれに効果的な声のかけ方もわかるんですよね。
ーー「2人の時間を作る」は、子育てのさなかに気づいたんでしょうか。
カジサック 生まれる前から考えていました。僕はYouTubeもそうなんですが、結構準備をするタイプの人間でして。子育てに関しても、「子どもってどうやって接したらいいんだろう」ということを生まれる前からすごい考えて計画していて、そのなかのひとつに「2人の時間を作る」がありました。
配信: マイナビ子育て