深い夫婦喧嘩は「数日間置いて、頭を冷やして話し合う」
ーーそんなに早い段階から! ほかにはどんな計画がありましたか?
カジサック 「両親ともに、赤ちゃんのときから感謝の気持ちを大きな声で聞かせる」とかです。
ーー「ありがとう」を意識的に使うということですね。
カジサック そうですね。子どもって、生まれたときはゼロの状態で、見るもの・接するものは親しかないわけじゃないですか。そんなときに汚い言葉を使っていると、それもそのままスポンジのように吸収してしまうかもしれない。だから、「ありがとう」という言葉をあえて大きな声で赤ちゃんのときからずっと言い続けて、1歳、2歳になっても続けて、気づくと子どもが「ありがとう」を自然に使うようになるんですよね。
ーー実を結んだ瞬間に立ち会えるのは、とてもステキですね。
カジサック ありがたいですよね。
ーーお子さまとも仲が良いですが、ヨメサックさんととても仲睦まじいですよね。円満の秘訣はありますか?
カジサック 喧嘩も普通にしますが、「喧嘩をしても、とにかく長引かせないこと」を目標にしています。その日のうちに話し合おう、と。でも、そこで終われない深い喧嘩もあるんですよね。「もう今日中にはムリだ」となったら、「2人とも落ち着いて冷静になるまで時間を置こう」と言い、2日間なら2日間、きっちり頭を冷やしてから2人で話し合うようにしています。
ーーそうすることで、「喧嘩」ではなく「話し合い」になるのですね。
カジサック そうですね。
ーー普段からコニュニケーションを取っているからこそできることなのかな、とも思います。
カジサック そうですね。プラス、相手へのリスペクトは必要だと思います。お互いにリスペクトがなくなると、どうしても上下関係などが出てくると思うので。
ーーヨメサックさんのどんなところをリスペクトしていますか?
カジサック リスペクトだらけです! 若いときに僕と結婚してくれて、21歳で1人目の子どもを生んでくれて、そこからずーっと赤ちゃんがいる状態なんです。長男が幼稚園に行ったころは右も左もわからん若手ママで、周りから「若いママだね」という目で見られていたと思ったら、気がついたらもう十何年の大ベテランですからね。
「仲の良い家族」と言われるけど、ありのままだからプレッシャーはない
ーーごきょうだい、ずっと同じ幼稚園に行っているんですね!
カジサック そうなんですよ。だから、そういうストーリーを振り返るとね……読者モデルをやっていて、僕と出会っていなかったらまた違った華やかな道を歩んでいたんちゃうかな、とか考えるんですよね。僕と一緒にいることを決めてくれて、自分の時間をなくして子どもたちに捧げていて……と思うと、もうリスペクトしかないです。
ーーこれまでのおふたりの歩みを思うと、だからこその仲睦まじさなんだと実感します。最後に、この記事を読んでいるパパ、ママにメッセージをお願いします!
カジサック 子育てってひょっとしたらゴールなんかないんちゃうかな、という感じですよね。長い道のりの中、しんどいときもあると思います。僕たちも動画上では「仲良しこよしでいい家族」と言われたりしますが、揉めることもあれば、子育てが上手くいかんこともあります。
ーー「仲が良い」と強調されすぎて、プレッシャーを感じることはないですか?
カジサック それはないんですよね。最初のころから無理なく嘘なく伝えているので、「仲良くしないといけない」というプレッシャーはゼロなんです。もちろん、ガツン! と叱っているところは使っていませんが、普段の考え方や姿をありのまま使っています。
カジサック みなさんも、どうか自分を責めすぎずに、しんどいときはいろんなことを一回無視して、しっかりと休んでいいんじゃないかなと思います。
ーー無視する、というのは楽になりますね。
カジサック 何も考えずにいる時間は必要です。お父さん、お母さんのどちらかに任せたり、自分の親や、親友など、もし子どもを見てもらえる人がいるならば、そういう存在に頼ってフリーな時間を作ることが、すごく大切なんじゃないでしょうか。
ーーありがとうございました!
配信: マイナビ子育て