「コーヒーかす」活用術
コーヒーをドリップしたあとに残るコーヒーかすをそのまま捨てていませんか? なんとなくもったいないなと思いつつも、捨てるしかないと思いがち。実はくらしのさまざまなシーンで活用できるのを知っていますか? 本記事では 2つの活用術について紹介します。
(1)
コーヒーかすは活性炭の2倍以上の消臭効果があるといわれ、消臭剤として有効活用できます。食品の焙煎過程で生まれ、嫌なニオイの元を吸着する効果に優れている「メラノイジン」という成分がコーヒーかすに含まれ、消臭力を備えている理由のひとつとして考えられています。コーヒーかすを消臭剤として活用する方法は、湿ったままでも乾かしてもOKです。
湿ったまま使うときは、生ごみやゴミ袋にかけたり、小皿に盛って冷蔵庫に入れたりする使い道がおすすめです。消臭効果は約2〜3日。湿ったままだとカビが生えてしまうことがあるので、様子をみながら活用しましょう。コーヒーかすを乾かして使うときは、電子レンジでの加熱やフライパンの乾煎りで水分を飛ばしたあと、お茶パックや容器に入れてにおいが気になる箇所に置きます。靴箱や冷蔵庫などの狭いスペースに置きたいときはお茶パックに入れてトイレや玄関など、空間ごと消臭したいときは容器に入れるというように、使う場所に合わせて置き方を変えると生活に取り入れやすくなります。コーヒーかすを乾かして使うときの消臭効果は(約)1〜2週間です。
(2)
コーヒーかすには、植物の育成に必要な三大要素のうち、最も必要量が多いとされる窒素を含んでいるので、肥料として活用できます。しかし、コーヒーかすに含まれる窒素は分解がむずかしい構造であり、肥料として効果を発揮するまでに時間がかかるのがネックです。
コーヒーかすを肥料として活用するときは、微生物による分解を早めるために、コンポストに入れて堆肥化するのがポイントです。また、コーヒーかす単体では窒素が不足してしまうので、窒素を含んでいる米ぬかやおからなどを1:1の割合で混ぜ合わせましょう。自宅にコンポストがない場合は、土に混ぜるのではなく、土の上にパラパラとまく取り入れ方がおすすめです。土の上に少量をかける程度であれば、特に悪影響を与えず取り入れることができます。
(夏木紬衣)
配信: LASISA
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